タイトルはボルヘスの『幻獣辞典』を意識したものだろう。
『図説』の名の通り、すべての項目にカラーイラストが付いているのがこの本の売り。
今まで絵を見たことのなかった幻獣もけっこう載っていた。
解説文は少なめだが、少ないなりに詰め込む努力が感じられるのも好感が持てる。
ただし、辞典というわりには五十音順にならんでいないので、辞典とはいえないのではないかと思う。
もちろん、五十音順にするより、分類別のほうが関連項目を見やすいので、それはそれでいいのだが。
あと、この本では、一般的には幻獣と呼ばれない、UMAや近代の創作怪物も掲載している。
例えば、半魚人は西洋妖怪かと思っていたが、出展がハリウッド映画だというのには驚いた。
あとスライムとか。
個人的には神はいらないと思うのだが、恐らくクトゥルフの神々を入れたいがために他の神話の神も入れたのだろう。
私のように、ゲームをやっていて、知らないモンスターを調べるといった使い方ならかなり満足できる一冊だと思う。