図案は豊富で分かりやすく、巻末の解説記事も親切で、ローマ史を全く知らない読者にもおすすめできる一冊です。
ただし、ラテン語のカタカナ表記には信頼が置けません。
原書は英語ですが、英語式の発音でもなく、古典ラテン語の発音でもありません(現代イタリア語?)。
また、英語であれラテン語であれ、原語の注記はほとんどありません。
そのため、他の書籍で検索する際には、元のつづりを想像しながら、場合によっては正しいカタカナ表記に修正する必要があります。
例えば、ラテン語には存在しない「ヴ」が多用されています(古典ラテン語ではUとVとWは表記上区別されず、母音としてはu、子音としてはwの音価を持ちます)。
完全に英語式の発音であれば、まだしも納得できるのですが……。