『図説 ヨーロッパ100名城』公式ガイドブックという物々しいタイトルの本です。財団法人日本城郭協会が35 か国の 100 名城を選定したわけで、その選定基準は20ページに選定委員のお名前と共に経過が1ページにまとめて記されていました。
5人の選定委員は、学術的・学際的な観点から総合的に選ぶために大学教授(名誉教授)を中心に選ばれていました。本書の筆者・紅山雪夫氏もその選定委員の一人でした。
本書は1ページに城名、世界遺産かどうか、所在国名、欧文名、全景写真、交通、分類様式、人物・事件などの基本情報と説明が記されていました。
モノクロとカラーページが交互に登場しますので、モノクロにあたると少し興味が殺がれます。また個々の城だけでなく、「城郭都市」が結構多く、建造物群のような捉え方がされているため、一般的な城のイメージとは違う景観のものも所収してありました。学術的な確かさを優先されたようですね。
ここで根本的な疑問を感じたのですが、財団法人日本城郭協会が「公式ガイドブック」と銘打っていますが、当のヨーロッパではこのようなリストをどのように理解しているのでしょうか。まして「公式」という権威づけですが、選定委員の努力と見識は別として、何をもって「公式」と定義付け出来るのかは分かりません。
ヨーロッパの人々はこの選定にどのような反応があるのでしょうか。選定内容に反論できるだけの見識もありませんが、ヨーロッパ各国のお墨付きかユネスコの選定なら「公式」と銘打っても良いのですが、少し大仰な気もします。このように述べることは僭越かも知れませんが・・・・。