歴史を学ぶに当たって、文章だけだと、その文章からどんなことが起こったのかというようなことについて、今の日本人の基準でどうしても想像してしまうことになってしまう。そんな時に役立つのが、資料類である。その当時の絵や写真、新聞記事、雑誌記事などであり、年表であり、地図である。
ドイツ通史を扱いながら、そういったものが一式入っているのがこの本である。
編著者はドイツ現代史を専攻されている東京大学大学院の石田勇治教授。
編著者の専門が現代史だからか17世紀までが薄いように思うが、たったの150ページほどの中にドイツの歴史をうまくまとめてあり、特に、石田教授が執筆している第一次世界大戦からヴァイマル共和国、ナチドイツ、ホロコースト、そして、戦後のベルリンの壁までの部分というのは圧巻である。ドイツ史を概観したいというのであれば超おすすめ。