さすがはオスマン帝国史の第一人者の鈴木董さんです。この上も無く詳しいイスタンブル案内になっています。写真も多く文章も写真に負けず劣らず、しっかりと解説してくれています。なんといっても縦三段組です。
それにしても、このイスタンブルの本、欠点がないわけでもありません。ローマ帝国、ビザンツ帝国時代の記述が少ないことが決定的です。執筆者の専攻がオスマン帝国史にあることを考えれば致し方ないことなのかもしれませんが惜しいことは惜しいです。
その点は鈴木さんちゃんと踏まえてらっしゃるようで、巻末に参考文献を示してくださっています。ビザンツ帝国時代の紹介もあります。ちょっとだけの不満は残ったのですが、内容的に非常に詳しく、かつ写真も多く実にオスマン帝国史第一人者、鈴木さんならではの本領発揮という感じを受けました。お薦めの一冊です。