イラク戦争は事実上、終結をみた。圧倒的な軍事力によって勝利はアメリカが手にした。まずは空爆でライフラインや交通網を無力化し、市街戦へと移る戦略を行った。この戦略の観点からみると、太平洋戦争当時、空襲を行ったアメリカにおける「戦い」の本質が見えてくるように思う。経済的利益や人種的偏見、異文化無理解によって日本は戦争の標的となり、最終的に原爆投下で焦土化され、占領という名の強制的思想転換を余儀なくされた。イラク敗北の陰に太平洋戦争時の日本の姿がオーバーラップしてくる。民間人まで巻き込む空爆。地獄絵図さながらとなった空襲跡地。日本各地の空襲の実態をこの図説をもって理解を深めるなら、戦争好きアメリカの実態を知るきっかけともなろう。ためになる一冊だ。