「龍とドラゴン」と銘打ってはあるが、ほぼ東洋の龍限定と言っていい内容である。西洋のドラゴンはあくまで比較対照としての添え物的な扱いであり、いわゆるRPGに登場するようなドラゴンの解説書を期待する方にはおすすめできない。
そのぶん東洋龍に関しての解説はきわめて濃密で、これ一冊あれば東洋龍の特徴とその変遷については概ね知る事が出来る。とりわけ日本の龍の時代ごとの事細かな変遷の解説は見事。
ただ評価の中に著者の主観(鎌倉時代に描かれた龍は威厳があり江戸時代の龍は卑俗etc)が混じっている部分も散見されたため、星ひとつ減点とした。