昔から、ご町内の喫茶店やタバコ屋などには、看板娘という、誰からも愛される心和む存在があった。それが当世では、生身の女性でなく、イラストによる、いわゆる“萌えキャラ”に変化あるいは進化した。そう捉えれば、本書の企画意図は十分理解できる。
実際、限られた地域でしか顔や名前を知られていないはずの、B級とでも冠せられそうな女の子キャラがこんなにたくさん存在しているとは、オジサンの認識が甘かった(自滅)。
芸能関係には全く疎いので、こちらの萌え世界にもAKB48ばりの大集団がいるとは知らなかった(大汗)。不○家のペコちゃんや味噌メーカーのみ子ちゃんがこうした“ご当地娘”の元祖だ、というのも、目から鱗の発想。
ただ、著者は『
図説女子高制服百科』や『
図説女子高制服百科 共学編』を手掛けたひとと同一人物。・・・あ、出版社もおんなじか(大汗)。
ということで、そちらで指摘した“欠点”と似たものがこちらの作品にも顔を覗かせてしまう結果となっているのがとても残念だ。つまりは、キャラの“選考基準”や“網羅性”がどれほどか、ということだ。
とくに違和感を覚えたのは、『鉄道むすめ』シリーズのキャラの扱い。出発点がクリエイター側か鉄道会社側かにもよるのか、登場するキャラもいるがそうでないキャラも多い。もちろん、全員登場させたら書籍のボリュームにも影響大だけれど、何か恣意的なものを感じたとは、穿ち過ぎだろうか。
とにあれ、登場した女のコたちは、少なくとも本書のおかげで(?)顔や名前が全国区になり、ますます人気者になっていくのに相違ない。
だとして、帯にもある「ビジネス」の面で、今後、思わぬ“共演”や“コラボ”が実現するきっかけが生まれるかもしれない。そして、それが相乗効果を生み、地方産業の活性化や町おこしに繋がり、日本経済全体の底冷え感や閉塞感の打破といったところにまで波及することにでもなれば、じつに結構なことだ。