英国で過去に存在した数々の「最悪の仕事」を、ローマ時代からヴィクトリア時代の各時代ごとに紹介している。本書の著者であるトニー・ロビンソンが進行を勤め、チャンネル4で人気を博した英国のTV番組がもとになっている。
チャンネル4は人気民放局。トニー・ロビンソンは人気司会者。(誤解を恐れずに言えば)「みのもんたが各時代の最悪の仕事に挑戦!」みたいなバラエティ番組の書籍化といったイメージであろう。学術書だと思って読むと拍子抜けするが、バラエティ番組だと考えれば、よく調査されている。
本書に出てくるのは庶民のつらい仕事ばかり。しかし、考え方によっては現代日本にも同じくらいつらい仕事もたくさんある。でも、実はそういった仕事が社会の発展を支えている…。そんなことを考えさせられた。確かに「最悪の仕事」が本書のテーマなのだが、英国流のユーモアたっぷりの文章で表現されているので、それほど深刻になることなく楽しめ、ある種の清々しさを持った本に仕上がっている。