食糧、水、石油や石炭、鉄鉱石や銅などの鉱物資源、レアメタル、海産物、リサイクル品、太陽光発電や風力など、さまざまな資源についての説明がなされている。サメ(フカヒレ)やタコまである。燃料電池についても最後に触れてある。基本的に右ページが説明、左が地図やグラフという構成。新書サイズで、文章もわかりやすく、さっと読める。特に何かの専門知識がないと理解できないという部分はなく、一般の新聞が普通に読めれば問題ないと思われる。
本書では将来の見通しについては必ずしも十分に語られているというわけではないが、資源という視点でみると、世界の未来は楽観を許すような状況にはないなと改めて思った。また、印象的だったのが中国の存在感の強さである。こうやっていろんな資源消費の状況を横断的にみると、中国の経済成長が世界のさまざまな資源の需給バランスに大きな影響を与えるようになったということがよくわかった。
稲作用化学肥料の原料として欠かせず、将来の供給が一部で不安視されていて米自給100%の盲点になっている、リンなどについての説明もあったらさらによかったかもしれない。