軍事大国アメリカ軍の戦い方に見る、現代の戦争の姿です。
現代を舞台にした戦争やガンアクションの出てくる創作を書こうとしている人にお勧め。
ミリタリー好きな人は読んでるだけでおもしろいと思う。
政治的なことから、実際の戦術や装備まで、イラク戦争やアフガニスタン戦争の米軍を取り上げ、世界で最も先進的な軍隊がどのように戦っているのかが分かる。
良書だと思うが、
市販品最強のリボルバーM500と同じような弾を使う、50口径(12.7mm弾)仕様のM16が紹介されているが、これは米軍向けではなくベオウルフというマニア向けの銃ではないだろうか?
正直これを米軍が採用している、あるいは特殊部隊兵士が個人の裁量で携行しているというのは、やや納得しかねる。
ショットガンでスラグ弾を撃つか、7.62mmNATO弾仕様のM16系の銃を使えば事足りると思うからだ。
私はミリタリー雑誌で米軍の特集記事を読むことも多いが、こんな銃があることは本書で初めて知った。
「12.7mm弾といえば重機関銃や対物狙撃銃クラスの弾薬である」と言っていることにまず違和感を感じた。
同出版社の図解ハンドウェポンの知識だが、弾薬の口径の大きさがそのまま威力に直結することはない。
それなら、拳銃で主流の9mm弾は、ライフルの主流である7.62mm弾を大きく上回るパワーを発揮することになるが、実際はライフルの弾の火薬量は拳銃のそれとは段違いで、それゆえの長射程高威力だ。
後の記述で「弾頭の形状や薬莢は重機関銃や狙撃銃のものとは異なる」と書き足しているが、誤解を与えかねない言い回しに、内容の真偽への不安が芽生えた。
また、グレネードランチャーに使用する弾薬も40mmと言い切っている。確かに西側では主流の口径だが、実際は同じ米軍でも35mmなどもある。
この筆者は昔から著書でSWATなど警察の特殊部隊よりの知識を披露していたが、軍事はやや専門外で、この本では実体験でなく取材で仕入れた知識もあるのではないだろうか?