第一部「日本画」、第二部「装'(そうこう)・文化財修理」、第三部「保存科学」、
第四部「古典絵画の研究」という構成
本書の特徴ですがとにかく写真の数が豊富です!
1ページにつき2〜3枚の画質の良い写真が掲載されつつ語句が説明されており、
たとえば土佐派と狩野派と詫間派の違い、雁皮紙と楮紙と美濃紙の違いは活字の説明だけでは
簡単に理解できない場合非常に役立ちました。
普通「用語事典」といえばモノクロで文章説明が記載されているに過ぎないので、
写真を使って丁寧に解説する本書は希少ではないでしょうか。
また胡粉・金箔・岩絵具・油煙墨・筆の製造工程や、胡粉・岩絵具・金泥の溶き方、
布海苔(ふのり)の抽出方法、截金(きりかね)の製作工程、金箔押しの工程、コチニールの採取方法
なども全て写真つきで紹介され用語の理解により配慮している点も見逃せません。
第三部の「保存科学」は光学機材を用いた調査が紹介され別冊「日本画の伝統と継承」に繋がり、
第四部の「古典絵画の研究」は学生の研究が紹介され別冊「日本絵画の謎を解く」に繋がっているようです。
もし興味あればまとめて購入することをお奨めします。