「心理学を学ぶ」ということは、他の学問と違い「知識をたくさん身につける」ことではない。「心理学的な見方を身につける」こと、と筆者らは考えており、心理学的な見方をできるだけ分かりやすく解説した本である。タイトルはアヤシ気だが、筆者らは気鋭の心理学者で、書かれている内容は学術的には間違いがない。
かといって、学術的になりすぎておらず、「性格は変わる,変えられる」「人間関係はどうすればよくなるのか」「やる気を起こすメカニズムがある」など、日常生活と密接に関連させて、心理学が語られている。それでいて、ありがちな心理学風自己啓発書のようなものにも俗っぽい人生相談的なものにもなってはおらず、心理学の基本がきちんと押さえられている。心理学にはじめて触れる人にも安心して薦められる一冊である。