本書を一言でいえば、『読破して終わりではなく、まさに手元に置いて使う本』と感じました。その意味において、中々出会えることのない、真の『座右の書』といえるでしょう。例えていえば、言葉や文字が分からないときの辞書の様に、成果を出すのが分からないときの辞書の様な存在です。内容も、マーケティングお決まりの4Pなどに触れず、いたずらに紙幅を費やさず、著者のオリジナルが主体となっています。しかしマーケティングや、戦略草創期から現在までの理論も包含し、且つ読者がそれらを使いやすいよう、改良してくれています。また著者自身、戦略とは『目的に対しての行動の最適化』と冒頭で述べている通り、書いてある内容に無理がありません。恐らく著者は、読者に使ってもらう事を相当意識しているようで、実例をふんだんに盛り込み、手取り足取り導いてもらっているような感覚をおぼえます。関係者ではない証拠に、敢えて難癖つけますと… かなり使いやすいよう噛み砕いた内容になっていますが、それでも読者の現場で気持ちアレンジは必要でしょう。そのくらいです。本書をもとに、読者の現場の状況に改良し実戦していけば、殆どのケースで成果は上がるものと思います。あとは、『やるか、やらんか』の問題でしょう。その具体性や体系的という意味において、本書以上の本を私は知りません。なんせ中卒の私でも、これなら出来る、使いこなせると思ったくらいですから…