「自閉症」の本は数多くありますが、「高機能自閉症とアスペルガー症候群」に的を絞ったこの本は、通常の小学校にいる自閉症児の実態にどんぴしゃりです。
原因、対処法、声かけのポイントなど幅広く載っています。
【感覚過敏】についても細かく記載されています。感覚過敏は自閉症診断の三つ巴に入っていないので軽んじられがちですが、当事者のニキリンコさんによると「ほとんどの自閉症スペクトラムの人が感覚過敏があると思った方がいい」とのことです。この本を読むことで、いつものかんしゃくが、「わがままによるかんしゃくではなく、感覚過敏によるかんしゃくではないか」という考える習慣がつくと思います。
また、【球技などのルールがなかなか理解できない場合の対応法】を記載してあることもポイントが高いです。実際、球技に困難を示している子が割合が高い印象がある割に、あまり触れられてこなかった問題なので。
さらに、WISC-3の下位検査の概要や、群指数の解釈の仕方まで載っており、検査を行った際に役立ちます。