現代思想の流れや、それぞれの思想家について掻い摘んだ説明が図を交えてわかりやすく語られていく。
私が初めて触れた現代思想の本だったが、入門としてはピッタリだろう。
ただし、構成のこだわりからか、何とか見開きでまとめようとしすぎて、やや強引さを感じる部分もある。
著者が文庫で出している入門書も読んだが、こちらの方が広く浅く、また図が多い分イメージが湧きやすくて、初心者向けの色彩が濃い。いずれにしろ、説明の上手な人である。
特にサルトルについての項が、当時の学生運動とからめてユーモラスに描かれていて興味深かった。
大学受験生が教養として読んでおくのも良いかもしれない。知的好奇心が刺激され、また一部現代文の理解が深まるだろう。