「心筋梗塞」や「がん」などの身近な病気から、「遺伝病」や「膠原病」といった特殊な病気まで、いろいろな疾患を例に「そういえば、なぜだろう?」だれもが疑問に思うようなことが、たくさんのきれいな写真とともにわかりやすく解説されています。「へぇ、そうだったんだ」と思いながらあっという間に読んでしまいました。特に、静脈注射の後に「青たん」を防ぐには?という話は目からウロコでしたし、そんなことも「病理学」に関係しているんだと感心させられました。病理学のすべてを網羅するような教科書ではなく、むしろ病理学の面白さを知るための本という感じで、私も学生時代にこんな本があれば、病理学にもっと興味が持てたのにと思いました。医療にかかわる仕事を目指す学生さんは、この本を読んでから病理学の講義を聞くと、きっと講義が面白くなると思いますし、病理に苦手意識のある人も、この本を読むと絶対に考えが変わると思いますよ。(実は医者が読んでも面白い本です)
特に医療関係者向けの本というわけではないので、基礎知識がなくても面白く読めると思いますし、「がん」でどうやって診断されているの?といった疑問にも答えてくれます。「病気」に興味のあるすべての人にお奨めの本だと思います。