サラウンドに関する本を探していて購入したのですが、
そもそも音とはなんであるかというところから、
ものすごく真面目に取り組んだ労作です。
まあ、サラウンドやサウンドスケープを語ろうとすると、
人間の聴覚の特徴や心理学的な側面も
語らざるをえないことはたしかですが、
それにしても幅広い!
こんな小さな本によくぞこれだけの内容をつめこんだもんだと感心します。
もし大学や専門学校に「音響概論」なんて授業があれば
“良くも悪くも”教科書にばっちりでしょう。
悪くもというのは、あまりにもつめこみすぎのため、
ひとつひとつの説明が初心者にはすでに難しすぎるということです。
これをテキストにしてちゃんと解説してくれる講師が必要だってことです。
そうすれば初級と中級の2年間をこれ一冊で授業ができそうです。
言葉を返せば、初心者向きなのか、ある程度の経験者向きなのか、
どんな人に薦めればいい本なのか、困ってしまうってことです。
しかし具体的な絵や図も満載だし、字も大きいので、
(その字の大きさがアダ。小さくしてでももっと丁寧な解説がほしかった。)
購入はお勧めできます。
なにより筆者の誠実さと音響に対する知識量と愛情がバシバシ
伝わってきます。
ただ筆者は欲張りすぎ。
購入を検討される方も“これ一冊でOK”と欲張らないでください。