序章の「元素の基礎知識」は原子と周期表についての概説がわかりやすく記述されています。「本編」の各元素の解説では割とこまごまとした間違いが見られます。また、よく知られている元素、例えば原子番号29「銅」の解説では銅の用途として硬貨しか書かれていません。電子部品や生理的な役目など、もう少し詳しい説明がほしいです。このようなことが「塩素」など他の元素でも見られます。「金」でも貧弱な記述です。随所での間違いですが、これは多いと言ったほうが的を得ているでしょう。原子番号9「フッ素」では「フッ素は現在売られているほとんどの歯磨き剤に入っています。−−−」とありますが、フッ素が直接入っていません、入っていたら大変です。「フッ化ナトリウム」と正しく書いてほしい。「りん」では「マッチの先に使われている」とありますが、マッチの先には使われていません、硫黄です。原子番号20「Ca」では乾燥剤に「CaCl2」となっていますが「CaO」です。CaCl2は融雪剤です。所々、元素にちなんだおもしろい話がありますので、この本を絶対ダメとは言い切れませんが。。。
私の推薦図書はブルーバックスの「元素111の新知識」で、併用されることをお勧めします。