学部3年のものです.
以前から井出利憲先生の書く本が好きで,衝動買いしました.
読んだ感想ですが,
「わかりやすい・・・が,深く理解できる.」
の一言です.専門書は硬くて難しいと感じている学生であるなら絶対に買っておくべき本です.
一般的な教科書とちがい,事実の羅列ではなく,理解させることを重きに置いた説明のしかたで,
この本を読めば,すんなりと専門書にステップアップできるはずです.
井出先生の本の特徴ですが,いたるところに井出先生の生物や研究に対する哲学が現れており,
他の本にはない読者を引きつける内容になっています.
本当に面白いんです.飽きが来ない.これは保証します.
飽きが来なく,集中力を切らせず,興味を持って読めるかどうかが入門書に求められる要素だと思いますが,本書はこの点において文句なしです.
私は1年のときに,井出先生の書いた「分子生物学講義中継(全5巻)」に出会い,
生物学,分子生物学の面白さを知りました.全巻5回は読んだと思います.
研究者として生き,一生を勉強して過ごしたいとまで思わせてくれました.
ただ「分子生物学講義中継」は講義中継と銘打ったわりに分量が多く,5冊全部読むのは大変で,5冊そろえるのにはかなりの出費を覚悟しなければなりません.内容的にも専門的な面にも多く触れており難しいのです.
なので同級生や後輩に勧めるのには,いささか躊躇していました.
しかし,本書は,講義中継5冊のよいところを抽出したという感じで,お得な1冊となっています.これは本当にオススメです.本当に面白いですよ.
人に何か分子生物学の本を薦めてくれといわれたら,間違いなく本書を推します.
(あとがきで続編も出るような書き方をしていたので,続編が出る可能性もあります)
レベル的には学部1-2年レベルくらいだと思いますが,ところどころ深く突っ込んでいる部分もあり,特に遺伝子の部分は「エッセンシャル細胞生物学」よりは詳しい内容にも触れております.