依存症予防をしたい意図はよく伝わりました。私も賛同します。
飲酒が睡眠に悪いことがきっちり記載されていてうれしく思います。
ゲームクリエイターがおもしろいゲームを作るコツを述べたところは勉強になりました。
ハメにいっている人たちの発想ですね。
が、科学者が根拠の無い文章を書きすぎている面もあります。
少なくともアルコール薬物依存の治療をしているとは考えられない記載が目立ちます。
失楽園仮説が正解なら、依存症患者はひとつもハッピーがなく死んでいくでしょう。
実際は違います。依存対象物質以外のハッピーを感じながら回復していくのです。
依存症からの回復はドパミンの機能不全の回復を意味していないのです。
また、引用は多いようですが、拡大解釈が多い印象です。
というのも、アルコール薬物依存に関連する引用はほぼ動物データを解釈するとという条件がつくはずなのに、いかにも人間にも当てはまるような書き方をしていると思います。こういった批判を恐れてなのか、はじめにの前のp2に「責任を負いかねる」という防衛的なコメントも気になりました。
Wayne H 2009の引用が抜けているので、追記したいと思うのですが、実はHall Wayneさんのまちがいでしょう。
Hall W, Degenhardt L.
Adverse health effects of non-medical cannabis use.Lancet. 2009;374(9698):1383-91.
また、数少ない人間のデータも解釈が極端になっているものがあります。例えば、D2レセプターのリガンドの占拠を示す研究は機能低下を示しているのではなく、受容体のdown regulationを意味しているだけです。
科学者なら表紙の「専門医が解く!」という文を書く以上、表現や内容をこだわってほしいです。