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最も参考になったカスタマーレビュー
23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今世紀の読書生活を著者とともに創造しよう,
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レビュー対象商品: 図書館 愛書家の楽園 (単行本)
スペイン語作家の泰斗ボルヘスさまの高弟である著者が綴った書物論、書斎論、図書館論の集大成。古代アレキサンドリア図書館(現在はユネスコとエジプト政府の肝いりで20世紀版が再建されている)の歴史を振り返りながら、人類の記憶装置としての図書館の機能を自由に考察している。その目線が、師匠ボルヘスの図書館論を超えていて、感興を誘う。ボルヘスの、スペイン・ラテン文学の独自性をアルゼンチン、カナダ、フランスとアメリカ等と住まいを変えながら子育てをした経験からか、世界文学的、今風に言えばグローバルな観点をも含みこんでいる。個人の図書館をどう維持するかを、物理空間としての書斎・図書館論と文芸想像上のそれとを併置しながら分析して、読者を独特の世界に誘いながら、著名な文学者の図書館・書物論を引用して楽しませ、出色。これだけ多言語で読書を楽しむ著者の学識も素晴らしいが、その余滴として執筆された本書が描き出す図書館の歴史も利用者にして作家の目線の鋭さに教えられることが多い。デジタル図書館時代に相応しい人類の記憶装置検討の一冊としては限りない問題点を提起していて刺激的。愛書家の方、是非ご一読を。楽しみながら、今世紀の読書生活を著者とともに創造しましょう。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本好きなら問答無用でおすすめ!,
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レビュー対象商品: 図書館 愛書家の楽園 (単行本)
なんときれいな表紙、と手に取った本ですが、衝動買いして大正解でした。いろんな図書館について著者がゆったりと語っていくのですが(すごい博識!)、とっても面白い。本の並べ方にもいろいろなやり方がある、というくだりは言われてみれば当然なのですが、図書館によく行くわりにはあまり考えていなかった事柄なので興味深かった。私は休みの二日間で読みましたが、眠る前にちびちび読むのにもいいかもしれない。 著者の博識ぶりに圧倒されますし、よくわからない固有名詞も山ほど出てきますが、事前知識なくても本好きなら楽しんで読めるはず。翻訳もとってもいいです。いわゆる翻訳のぎこちなさを感じる文章が皆無で、もとから美しい日本語で書かれた本のように、自然に読めました。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
図書館という名の宇宙,
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レビュー対象商品: 図書館 愛書家の楽園 (単行本)
原題は「The Library at Night」。図書館好きには堪えられないタイトル。 もっともここでいうLibraryは、「図書館にかぎらず、書斎や書庫など、複数の本が集まった状態、または場所」を指す言葉らしい。 著者アルベルト・マングェルは、アルゼンチン生まれ。 作家というより、稀代の読書家と呼びたいような人物。 (日本でいうなら、松岡正剛さんみたいな) 若いころ、目を病んだボルヘス先生のため本を朗読した経験が、かれのその後の読書歴、執筆歴に決定的な影響をおよぼすことになる。 たとえば、建築物、あるいは芸術品としての図書館。 あるいは、破壊、略奪、火を放たれた図書館。 作家とその書斎。 魂の治療所としての図書館。 ロビンソン・クルーソーの聖書。 世界中のすべての本を所蔵しようとしたアレクサンドリア図書館。 ロバの背に乗せて運ばれる巡回図書館。 ネモ船長の書斎。 ドラキュラ伯爵の蔵書。 フランケンシュタインの哀しい読書。 世界中のあらゆる本(そんなことはありえないのだけれど、比喩的な意味で)を読んできた著者が、“Library”の言葉から連想される、ありとあらゆる図書館、書斎、個人の蔵書について、ボルヘス直伝の想像力のつばさを羽ばたかせ、縦横無尽に書きつづる。 * 侵略者の手で図書館が破壊され、膨大な蔵書が戦火に焼かれても、人はまた言葉を書きつけて新たな本を編み、それを集めてLibraryをつくる。 その本が、いつか誰かの道しるべ、魂を救う最良の友になると信じて。 肉体の寿命が尽きても、本が人類とその知恵を永遠に生かしてくれると望みを託して。 強制収容所で、一冊の本を手にしたある囚人の言葉が、人と本の関係を端的に、切なく美しく表現している。 「その本は、私をけっして裏切らない親友だった。絶望したときには励ましとなり、私が孤独ではないことを教えてくれた」。
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