これは好き嫌いがはっきりわかれる作品だと思います。
「図書館」と「戦争」という両極端の言葉をくっつけた原作者の発想は面白いです。
「検閲制度が無くなる未来まで待てない。だから今読みたい本を守る」
という主人公の決意には、素直に共感できました。
しかし、本=表現の自由を守るためとはいえ、
武力に武力で対抗することの完全正当化はどうなのか。
人命を危険にさらすことに対するフォローがありません。
図書隊=「正義」、良化隊=「悪」という構図も単純。
良化隊の言い分はほとんど描かれていませんし。
表現の自由を守り続けていくことの大切さを強く主張した結果なのでしょうけど。
アニメの出来は良いです。
キャラクターデザインは文句なし、各声優さんも合ってます。
ストーリーは全12話(DVD3巻に未放映の1話を収録)と短いです。
かなりアップテンポで原作シリーズ3作分をたどります。
どうせなら本編が完結する4作目までアニメ化してほしかった。
結構否定的なことも書かせて頂きましたが、個人的には好きな作品です。
何よりキャラクターが元気で魅力的です。
主人公カップル=郁・堂上教官を中心とするラブコメ要素も見所です。
アニメではこの辺はあまりクローズアップされません。
恋の行方が気になる方は、原作スピンオフの「別冊図書館戦争」を読まれると良いかと。
主要キャラが最終的には「シアワセになる」のが、有川浩作品の醍醐味。
武闘派ラブコメ娯楽作品と割り切って見れば、楽しめます。