図書館の使い方の初級から上級までほぼ網羅的に利用の観点を整理して、具体的に説明してある。同業者から見て鮮やかな説明である。新書という制約を超えてこれほど手際よくまとめられている。業務を精進されている賜物である。図書館員というのは業務の参考になる読み物を漁る傾向があり、私もかつて読んだ文献が多数引用されている。蛇の道は・・・を証明している。
情報リテラシー教本としても優れている。情報リテラシーはコンピュータ・リテラシーではない。その大きな違いをも説明している。
さらに、外国の図書館利用経験にも言及されている。英国図書館の格調の高さを知るには利用登録の手続きを知るだけでも価値がある。アメリカの議会図書館LC以上に利用者の格調にも拘る知の殿堂を使いこなす敷居の高さを理解できよう。
ポイントは現職のレファレンス・ライブラリアンが執筆していて、一切無駄のない記述で要を得ている。
大学生のレポート・論文作成マニャアルとしてならば、山内志朗の「ぎりぎり合格への論文マニュアル (新書) 」と併読すれば、最強の指南書になりうる。