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そんな囮になる弁護士だから、もちろんロクなもんではない。
事実ロビーは、嘘つきで、みえっぱりで、徹底的に不実な男である。
しかし、愛に満ちたこの男を、FBIの捜査官は憎めない。読者である私も彼を愛さずにはいられなくなる。
登場人物は、それぞれ、まったく性格も利害もことなる友人の弁護士、FBIの捜査官、やり手の検事の三者の人生と家族たちが絡みあい、単なる法廷サスペンスを突き抜けた、矛盾に満ちた人間そのものを描いたドラマになっている。
どの人物もキャラがたって見事だが、やはり主人公の造形はすばらしいと思った。誠実であるがゆえに、裏切ってしまう人間を、トゥローの奥深く一級のユーモアで描いた筆致は見事。
余韻も深く、長く残りました。
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