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団地の時代 (新潮選書)
 
 

団地の時代 (新潮選書) [単行本]

原 武史 , 重松 清
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

高度成長期に先進的な住まいとして憧れの的だった「団地」。その輝かしい歴史と老朽化した現在、ニュータウンやマンションとの比較、団地文化が花開いた西武沿線と一戸建て中心の東急沿線…さまざまな対照から浮かび上がるのは、戦後日本の姿と、少子化・高齢化社会の未来だった。「住まい」や「沿線」を見つめ続ける政治学者と作家による熱い思いに満ちた対話。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

原 武史
1962(昭和37)年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。日本経済新聞社勤務を経て東京大学大学院博士課程中退。現在、明治学院大学国際学部教授・同付属研究所所長。専攻は日本政治思想史。著書に、『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社、講談社ノンフィクション賞)、『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞)、『大正天皇』(朝日選書、毎日出版文化賞)など

重松 清
1963(昭和38)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年、『ビフォア・ラン』(ベストセラーズ、現在は幻冬舎文庫)でデビュー。著書は他に、『ナイフ』(新潮文庫、坪田譲治文学賞)、『エイジ』(新潮文庫、山本周五郎賞)、『ビタミンF』(新潮文庫、直木賞)、『十字架』(講談社、吉川英治文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 263ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/05)
  • ISBN-10: 4106036576
  • ISBN-13: 978-4106036576
  • 発売日: 2010/05
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 お二人の共通点は画一的文化に着目してるということのようです。私個人は団地を知りませんが、家の建て替えが進む世の中を尻目にいつまでも残る団地の放つ独特の雰囲気が気になり、こうなるまでを知りたかった(とはいえ高層のきれいなものも団地の後身なんですか)。その欲求は満たされました。
 東京近郊の地域の言及が多いので、住まいが遠い方は面白さが半減するかもしれませんが、西武―東急、団地/ニュータウン―田園都市、(ソ連)―イギリスの対立軸などの解釈は、学問から遠い身としてはとても面白く読みました。
 共産党のくだりも、地域をそのように読み解けることを初めて知りました。また、団地の未来(きれいになるか―優良な地域文化か)も気になるところです。
 団地に関するもう少し繊細な分析は原のレッドアローとスターハウスの完結を待った方がいいかもしれません。
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同世代人必読 2010/9/24
By OKETA
形式:単行本
名古屋で育ち、多摩で生活する僕には共感するところが多い。

名古屋の交通はいま思えばハイカラだったかも。名駅や栄のバスターミナル、パノラマカーなどなど。幼児の頃神宮前の踏切で汽車をみたり堀田通りを走る花電車や花バスをみたりしたことが懐かしい。高辻には市電の車庫があった。

いまはどの電車に乗っても冷房がきいている。弱冷房車もある。冷房車が登場した頃わざわざ冷房車に合わせて駅に行ったこともある。1時間に数本しかない名鉄瀬戸線でそんなことをしていたのだから時間の流れはゆったりとしていたのだろう。

原武史さんが四谷大塚の日曜テストの当時の様子を書いている。僕は名古屋の公立小学校から公立中学へ進学したので中学受験を経験していない。小学生の頃なんて、ろくに勉強なんてしていない。でも母親に言われて何度か模試を受けた。学習塾なんて遠い世界だったから模試は新鮮だった。この時点で東京の子とは既に違ったんだなぁ。

重松清さんが、曾野綾子さん原作の「太郎物語」がNHKのドラマで放映されたことに触れている。これに出てくる「北川大学」と僕の大学在学時期が部分的に重なっている。東京から名古屋の大学に来ると、それは「都落ち」であったのは紛れもない事実である。
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By hmhf
形式:単行本
団地と鉄道会社と沿線開発、団地と公共運賃との関係、団地とニュータウンとの違い、団地と公共性(自治会、共産党、宗教etc.)という具合に、団地の過去・現状を鑑みながら戦後日本のマクロ・ミクロな問題が語られていき、少子高齢化時代のコミュニティのありかたにまで議論は及ぶ。

団地という色々な意味で目立つ建造物はとかくステレオタイプ・フェティシズムに絡め取られがちだ。それぞれ異なる仕方ではあれ団地と深く関わりあってきた原武史と重松清の二人は、そのようなステレオタイプに決して馴染むことなく、実感とデータを往還しながら団地が抱え込んだ様々な現象に切り込んでいく。自分の生きた団地経験を手放すことなく、かといって単なるノスタルジーに陥ることもない。彼らが提示する、現在の団地に芽生える新しいコミュニティ意識(高齢者同士の助け合い、外国人入居者)や期せずして団地が獲得することになったアクチュアルな利点(豊かな植生、再開発の可能性)といった団地の可能性は、地に足がついていながら新鮮で面白かった。
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