内容紹介
第40回文藝賞受賞後第一作となる短編『団地の女学生』と中篇『爪を噛む女』の二篇を収録。埼玉県下のマンモス団地を舞台に、独居老人、中年のゲイ男性、アラフォー独身女性の訪問ヘルパー、落ち目の歌手ら、昭和の遺物から脱出できずにくすぶっている人々の日常を描く。現代の格差社会への絶望と希望を裏に秘め、毒舌と笑いに包んだ「新ジャンルコメディ」というような不思議な読み心地。90年代のゲイムーブメントを牽引してきた著者の筆致は、弱者に寄り添い
つつも本音満載、毒てんこもり。微苦笑の新!純文学・シニカルコメディ。
「爪を噛む女」
老人ばかりが残されたマンモス団地で働く独身の訪問ヘルパー・美也のもとに、久しぶりに歌手となった幼馴染・都から連絡が。落ち目とはいえ彼女は「団地の星」。100万枚のヒットを飛ばした「白川Miiya」の名で活動するミュージシャン
だった。嫉みと羨望に激しくもだえながらもスターからの連絡に尻尾をふってしまう自分を嫌悪する美也。中学時代、ユニットを組んで喝采を浴びた、アノ頃はわたしのほうが才能があったのに……。「彼女の凋落を見届けるのが私の役目」とさらに憎しみをたぎらせるが……。
「団地の女学生」
齢八十四。足腰が立たなくなる前に……と、故郷への墓参りにいくことにした瑛子。同じ棟に住む独身のゲイ中年・ミノちゃんをお供に高崎を目指す。道中、今夜のお相手を携帯で探すミノちゃんと噛み合わない会話をしながら、瑛子は戦争
前の淡い初恋の相手をたずねる決心をするのだが……。
つつも本音満載、毒てんこもり。微苦笑の新!純文学・シニカルコメディ。
「爪を噛む女」
老人ばかりが残されたマンモス団地で働く独身の訪問ヘルパー・美也のもとに、久しぶりに歌手となった幼馴染・都から連絡が。落ち目とはいえ彼女は「団地の星」。100万枚のヒットを飛ばした「白川Miiya」の名で活動するミュージシャン
だった。嫉みと羨望に激しくもだえながらもスターからの連絡に尻尾をふってしまう自分を嫌悪する美也。中学時代、ユニットを組んで喝采を浴びた、アノ頃はわたしのほうが才能があったのに……。「彼女の凋落を見届けるのが私の役目」とさらに憎しみをたぎらせるが……。
「団地の女学生」
齢八十四。足腰が立たなくなる前に……と、故郷への墓参りにいくことにした瑛子。同じ棟に住む独身のゲイ中年・ミノちゃんをお供に高崎を目指す。道中、今夜のお相手を携帯で探すミノちゃんと噛み合わない会話をしながら、瑛子は戦争
前の淡い初恋の相手をたずねる決心をするのだが……。
内容(「BOOK」データベースより)
あの女の凋落を私こそが見届けなければ!切なく愛しい「昭和の生き残りたち」桜草団地の住人たちが大暴走。
著者について
伏見憲明●ふしみ・のりあき。1963年生まれ。91年『プライベート・ゲイライフ』でゲイであることをカミングアウトし、90年代のゲイムーブメントに大きな影響を与える。ジェンダー・セクシュアリティの論客として評論、講演など多方面で活躍中。2003年自伝的小説『魔女の息子』で第40回文藝賞を受賞。著書に『変態(クィア)入門』『欲望問題』『男子のための恋愛検定(よりみちパン!セシリーズ)』など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伏見 憲明
著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)