本編の話じゃなくてすみませんが。。
この製作50周年記念版の特典に入っている映画『リリオム』(1934)は、『メトロポリス』『M』のフリッツ・ラング監督、シャルル・ボワイエ主演作です。
カメラがのちに監督も手がけるルドルフ・マテ、音楽もフランツ・ワックスマンと、一流どころが揃っていて、これ、かなり拾いものだと思います。
戦火を逃れたラングが、ハリウッドに渡る前に撮った唯一のフランス映画で、やや辛口のメロドラマ調な前半、驚くほどポップな天国の描写が楽しい後半の切り替えが鮮やか。
ユーモアあふれるモダンな天国の描写は、ちょっと驚きでした。正直、映画としても本編の『回転木馬』よりこちらが気に入ってしまった。ラストもかなり感慨深い、余韻を残す感じでよいです。
ジャン・コクトーの『オルフェ』にも影響を与えたといわれてるみたいですが、少なくとも陰鬱とした『オルフェ』よりはよっぽど楽しめました。
シャルル・ボワイエも、この後、ハリウッドでスターになるわけですが、
この映画では、『欲望という名の電車』のマーロン・ブランドを彷彿とさせる不器用な荒くれ者を演じていて、これもちょっと新鮮でした。
日本では初ソフト化だと思いますし、これまで米国のkinoで出ていたものより10分以上長い完全版?のようです。
ラング・ファン、クラシックのドラマ・ファンは見て損ない、かな〜?と思います。