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回想 子規・漱石 (岩波文庫)
 
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回想 子規・漱石 (岩波文庫) [文庫]

高浜 虚子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

四国松山の中学生高浜虚子(1874-1959)は,当時帝大生であった正岡子規とその友人夏目漱石に出会う.師との短いが濃密な人間関係-「子規居士と余」.虚子主宰の「ホトトギス」に「吾輩は猫である」を発表し文壇にデビューしてゆく漱石-「漱石氏と私」.2人の希有な巨人との交流を綴る虚子ならではの回想録2篇を収録.

内容(「BOOK」データベースより)

中学生だった虚子(1874‐1959)は、郷里松山に帰省してきた東京帝国大学学生正岡子規(1867‐1902)とその友人夏目漱石(1867‐1916)に初めて出会う。以後、師の没年までの濃密な交流を描いた「子規居士と余」と、松山中学の教師時代から文壇の寵児となる頃までの漱石との交友を描いた「漱石氏と私」の二篇を収める。

登録情報

  • 文庫: 278ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2002/8/20)
  • ISBN-10: 4003600126
  • ISBN-13: 978-4003600122
  • 発売日: 2002/8/20
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 辰己 トップ100レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
日本の近代俳句の「産みの親」とも言えるのが正岡子規。
その子規は35歳で早逝し、子規の志を継いだのが高浜清(虚子)でもある。
いわば日本の俳句の「育ての親」と言える。

この本は前半が、虚子による子規への思い出。
これを読むと虚子が最初は師と仰いでいた子規に対して
徐々に文学的に距離を置き、
「自分と居子(子規)は、ここのところが考えが違う」
とはっきり書くようになる。
このあたりは多くの虚子研究でもはっきりしていることだが、
師を盲信せず、己の信ずるところを進んだ虚子の「大きさ」「頑固さ」のようなものを感じる。

一方で、子規への愛もたっぷり感じる前半である。

後半は、いわば俳句の弟子でもあり、文学上の師でもあった漱石との書簡と思い出。
漱石は俳句を余技と考えず、1000句を越える句を残した。
ロンドン在住のとき、親友の子規の訃報を聞いて詠んだ句が。

  手向くべき線香もなくて暮れの秋

子規と漱石は若くして亡くなったが、虚子は大往生した。
その差はなんだったのだろうか……。
もともと小説を志ながら一生を俳句に捧げた虚子の胸の内が見える好著である。
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形式:文庫
 虚子については、三高も二高も退学して、早稲田に入学しても専門学校だからといって馬鹿にする、およそ身の丈を知らない、どうしようもない下等遊民だと思っていた。but、俳句をひねっていた漱石に散文を書くことを勧め、山会での口頭発表だけでなく、活字として発表する場も提供した名編集者であり、三浦雅士のようなものだ。三浦雅士も大学を卒業していない。

 アカデミズムの外で気炎を吐いていたという点で、ジャーナリズムの濫觴だったのだろうか。確かに、『ホトトギス』だの『帝国文学』だのは、今で言えば『現代思想』や『思想』のような場だったのだろう。

 資料的価値は高いけれど、中身はこれと言ってたいしたことのない回想録である。
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