失敗研究の第一人者、畑村さんが、
失敗に負けて潰されることなく
失敗と上手につき合うコツを記しています。
『失敗学のすすめ』などの従来の本と異なるのは、
一歩引いた客観的視点ではなく、
失敗当事者の立場で展開している話が多い点です。
著者がうつ状態に陥ったときのことなどにも触れられており、
なかなか実践的な内容となっていました。
失敗からすぐに立ち直れる強い人など滅多にいないものの、
誰もが生まれながらに「失敗から回復する力」を必ず備えている、
というのが著者の主張です。
そして、この力をうまく使うにはコツがあり、
それがどういうもので、どうすればうまくできるかということを
かなり具体的に示してくれています。
著者はこれまでに失敗を扱った本を何冊も出していますが、
同じ失敗の話なのに、それらとまったく違う深みがありました。
進化する「失敗学」のすごさを感じさせてくれる本です。