京都の市中を流れる疎水で若い僧侶の溺死体が発見されます。
続けて国の重要文化財に指定されている秘仏が不正に
売却されているという告発文が警察署に投げ込まれます。
死因に疑問を抱いた親友の僧侶、片や告発文の内偵を進める警察。
やがて京都に君臨する巨大宗派の闇が炙り出されます。
お寺さんが抱えている問題、巨大宗派の組織運営の実態
(国政同様の宗政をしき、運営されている)が、
捜査の進展と共に描かれていくのも読みどころでしょうか。
僧侶の世界で使われている隠語も文中に散りばめられていて
興味をそそります。
如来=女性
瑠璃光如来=美人
檀徒=馴染みの女
般若=酒
泡般若=ビール
まったりとした京都弁の世界がなぜかしら新鮮に感じられた作品でした。