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四色問題
 
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四色問題 [単行本]

ロビン・ウィルソン , 茂木 健一郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

四色問題とは―白地図を塗り分けるとき、何色あれば充分か?ただし、隣り合う領域同士は別の色でなければならない。1852年にひとりの学生が提示した四色定理。一見簡単そうでいて、証明は極めて困難。その証明のために、以後1世紀半にわたって、全世界の数学者、アマチュア愛好家、パズラーたちが頭をひねらせた。ルイス・キャロルにロンドン主教、新婚旅行のあいだ中、新妻に地図を描かせていた数学者に、数学史上最も有名な「間違った証明」を提出してしまった男…幾多の人物の挑戦と失敗、そして問題解決までを描く知的興奮の数学ノンフィクション。

内容(「MARC」データベースより)

白地図を塗り分けるとき、何色あれば充分か? 一見簡単そうでいて、証明は極めて困難。全世界の数学者・パズラーの頭を悩ませたこの難問は、いかにして解けたのか。四色問題の歴史とその解をめぐる愉快な歴史を紹介。

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/11/25)
  • ISBN-10: 4105452010
  • ISBN-13: 978-4105452018
  • 発売日: 2004/11/25
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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23 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
19世紀中ごろに提議された4色問題は、長い間解かれなかったが、コンピューターの使用によって解決されたことは何となく知っていた。私の印象は4色問題解決はコンピューターがずっと計算しつづけ、人間の関与が少ないことが問題解決時に物議をかもしだしたのだと思っていた。

この本を読んでそれが誤りであったと判った。
コンピューターはアッペルとハーケンが可約配置の不可避集合というアプローチの中で、地図の配置の検討に使われてる。だが、その「可約配置」「不可避集合」というアプローチに至るまでに、6色問題の解決、5色問題の解決、放電法、バーコフのダイヤモンドなど人間の叡智が積み重なったものであり、それぞれのアプローチも独創的なものであったことがわかる。また、それぞれのアプローチの中から新しい分野の数学へと広がったものもあるらしい。
確かに、コンピューターが証明に関与しているし重要な役割を担ってはいるが、コンピューターだけの仕事ではない。
その誤解が解けただけでも得した感じ。

大数学者であるミンコフスキーが、自分ならすぐに解けると問題に臨んだが解けず「神は私の尊大な態度にお怒りになられた」とコメントしたというエピソードも面白かった。
登場人物の業績がわかりやすく書かれていること、そして人物像が魅力的にかかれていることが、この本をどんどん読ませてくれる。そしてなにより、この歴史と数学的なアプローチを、判りやすく説明している著者・訳者の力量はすごいと思う。

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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 平面上または球状に記されたどんな地図でも、となりの国と同じ色にならないように色分けするには4色あればよい…。この命題が19世紀中ごろ数学界の話題にのぼってから1976年に証明されるまで、その歴史が書かれてある。

 数学の専門家が書いた本だからだろう、かなり説明は細かい。数学に詳しくない方にとっては、難解なところもあるかも。途中に出てくる「可約」や「不可避」といったキーワードがどんどん重要になっていく。用語集が巻末にあって、用語の意味を載せているのがありがたい。何度これに助けられたことか。

「だれにでも問題を理解はできるけれど、解くにはものすごい労力が必要」という意味では『フェルマーの最終定理』と近いものがある。ただもちろん、フェルマーの最終定理になくて四色問題にあるエピソードもある。
 その最たるものは、証明のために人間だけではなくコンピュータ(計算機)も働いたこと。これが、証明がなされた後も物議をかもすことになった。計算機が万一故障でもしていたら、その証明の確証性は大幅に減じられる。本来、数学の証明とはいったん認められたら永遠の真実とみなされるぐらいにピュアなものだ。いっぽうコンピュータへの信頼によりけりの証明が、いかにノイズのかかったものとなるか。この話が出てくるのはわずか最後の1章分だけだが、本全体のウェイトの半分を占めるくらいに重いテーマだった。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
有名な数学の未解決問題だった、四色問題についての読み物。素晴らしい出来だ。とても面白い。四色問題は、地図上の国々を塗り分けるには、どんなに国があっても4色で足りるかどうか、というもの。問題自体の理解のしやすさは、他の有名な数学の未解決(だった)問題−−ポアンカレ予想、フェルマーの最終予想、ゴールドバッハ予想、P=NP予想など−−に比べて抜群だ。そしてそのような理解しやすい問題を、さらに理解しやすく解説したのが本書である。

四色問題の歴史についての従来の通説を排して、史実に基づいて提示している。問題に関わった個々の人のエピソードも面白い。失敗者も取り上げられる。こういった有名な問題は、ときに数学者以外からも様々なアプローチがなされる。しかし著者は、泡沫な意見は取り上げない。間違えた人も、その間違え方が重要だったからだ。この観点は大事である。

四色問題の解決に至る、重要な概念が順を追って導入される。オイラーの多面体公式から「どんな地図にも、5個以上の隣国しか持たない国が少なくとも一つある」という重要な定理へ。問題解決の主要なアプローチとなるケンプ鎖についても、例を挙げつつ詳説される。そして最終解決への鍵となる概念、可約性と不可避集合についてもそうだ。詳しく書くところと、さらっと流すエピソード。バランス感覚が素晴らしい。

四色問題の証明がコンピューターを広範に用いたことに対する騒動についても書かれている。だが、実際に専門家の中で四色問題の証明に対して挙げられた疑念は、この点に関してではないこともきちんと記されている。この点、読むには踏まえるべきである。

本書は四色問題だけを扱っている。つまり、それがグラフ論の問題であることは、わずかに示唆される(p.109,217)だけ。これは執筆上の方針だろう。これによって焦点が絞られた記述となっている。だが結果として、あたかも四色問題が独立した、「浮世離れした」問題に見えてしまうことも一面としてある。

最後に、訳者の名前を見て非常に不安な気持ちになる。しかしこれは「名前貸し」。本当の訳者は別の人であり、翻訳の質について問題はない。むしろ、かなりよくできた翻訳だ。この名目上の訳者が、四色問題それ自体にほとんど関心を持っていないことは、的はずれな訳者解説を見れば分かる。
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