まずこれは、よくあるアニメの公式ガイドブックとは毛色の違う本だという事です。
実際、原作者である森見登美彦氏による20数ページの書き下ろしエッセイから始まり、
内容の大半が文章で構成されています。あと、作者自身と京都探訪の写真が目立つ感じ。
ライトノベルとは違った筆致で書かれた原作が、どのような形でアニメ化されていったのか。
原作者やアニメ監督・脚本家へのインタビュー等がなかなか読み応えがあり面白い。
他はアニメ各話の名シーンや名セリフ、キャラクター設定が割と控え目に紹介されている程度。
カラーイラストやアニメムック的な内容を期待すると、激しく肩透かしを食らいます。
ただ、前述の対談やインタビュー記事等が充実しており、四畳半神話体系における物語世界設定、
作者自身による『私』の本棚に納められた蔵書解説、京都巡りは興味深く楽しめました。
アニメや原作の奇天烈な展開や演出に興味を抱いたのであれば、一読してみてもいいのでは。
ただ、定価が少し高めで☆−1。