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17年をかけて日本全土の実測を行い、「伊能図」と呼ばれる精密な日本地図を作成した幕末の測量家、伊能忠敬。本書は、その忠敬の人生を描いた原稿用紙5000枚にも及ぶ著者の長編小説『四千万歩の男』のエッセンスを、対談、講演録、エッセイなどをもとに凝縮したものだ。なかでも忠敬本人や、内縁の妻・栄(えい)が登場するインタビューは、著者らしいユーモアに満ちている。
また、忠敬の人物像や時代背景をわかりやすく解説するだけでなく、NHK大河ドラマの原作を書きたかったという執筆動機や、有名なシーボルト事件の末までを書き続ける予定だったことなど、創作の裏話も開陳されている。さらに巻末には、間宮林蔵、山東京伝、平賀源内といった登場人物の紹介をはじめ、「中象限儀」「半円方位盤」など、忠敬が使用した道具類の写真や資料が収録されている。まだ小説を読んでいない人にも、その作品世界をたどることができるようになっている点がうれしい。
「人生50年」の幕末において、56歳になってから3万5000kmを踏破するという大事業を成し遂げた忠敬の生き方が、今日注目されるのは、著者が『四千万歩の男』の前書きで語っているように、高齢化社会において私たちが「『一身にして二生を経る』という生き方を余儀なくされている」からである。『厚生白書』に「新しい高齢者像を求めて」という言葉が躍り、「高齢者の世紀の始まり」を前にした2000年に本書が刊行されたのは、決して偶然ではない。(中島正敏) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
出版社/著者からの内容紹介
素晴らしきかな忠敬的セカンドライフ
50歳で隠居するまでの忠敬は下総の名家の旦那。隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの17年間で35000キロ、約4000万歩を歩き尽くして、日本地図を完成させた。愚直にも思えるその精神が支えた、第2の人生を全うする平凡な覚悟は我々の生き方に大きな示唆を与える。
50歳で隠居するまでの忠敬は下総の名家の旦那。隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの17年間で35000キロ、約4000万歩を歩き尽くして、日本地図を完成させた。愚直にも思えるその精神が支えた、第2の人生を全うする平凡な覚悟は我々の生き方に大きな示唆を与える。
内容(「BOOK」データベースより)
五十歳で隠居するまでの忠敬は下総の名家の旦那。隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、五十六歳から七十二歳までの十七年間で三万五千キロ、約四千万歩を歩き尽くして、日本地図を完成させた。愚直にも思えるその精神が支えた、第二の人生を全うする平凡な覚悟は我々の生き方に大きな示唆を与える。
内容(「MARC」データベースより)
50歳を過ぎてから日本全土を測量した大事業を支えたのは、愚直な精神。忠敬の一歩一歩は無味乾燥な一歩である。だが、それが4千万回繰り返されると、途方もない大事業に結実する。第二の人生を全うする平凡な覚悟を学ぼう。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
井上 ひさし
1934年、山形県川西町(旧小松町中小松)生まれ。上智大学フランス語学科卒業。放送作家としてNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」(共作)などで活躍を始める。72年に『手鎖心中』で直木賞を受賞。86年『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、99年に菊池寛賞、2001年に朝日賞、03年毎日芸術賞をそれぞれ受賞したのを始め、数多くの賞を獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1934年、山形県川西町(旧小松町中小松)生まれ。上智大学フランス語学科卒業。放送作家としてNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」(共作)などで活躍を始める。72年に『手鎖心中』で直木賞を受賞。86年『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、99年に菊池寛賞、2001年に朝日賞、03年毎日芸術賞をそれぞれ受賞したのを始め、数多くの賞を獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)