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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
幅広い年齢層に通じる人生哲学書!,
By TKMT (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 四十歳までに何を学び、どう生かすか (単行本)
実家への帰省から再び上京する新幹線の中で何か読めるものはないかと名古屋駅構内の書店でたまたま購入したのが本書だった。正直なところ将棋にはさして関心はないし、著者である谷川浩司氏に関する知識もほとんど持っていなかった。購入理由はタイトルに惹かれたからだ。現在29歳の私にとっても参考になると直感的に思ったのだ。その予想は的中した。谷川名人による明快な主張のほとんどに共感した。「未知への挑戦」、「異世代と(に)学ぶ」などは特に印象深い。また最終章の「生活のパタンをつくる」重要性を説いた箇所も彼のプロ意識を痛切に実感できる。本書には細かい評価は不要ではないか。ゆっくりと本書を味わって頂きたいというのが率直な感想である。谷川名人の物事を大局的に捉えるスタンスは彼の主張のメッセージの明快さからも伺うことができる。不景気が続く昨今の中で将棋を職業とする自分には一体何ができるのか自問したという。将棋をすること自体、社会には直接的には何ら役に立たない。結局は「自分が成し得ることをきちんとやるしかない」が、それは結果的に人々に勇気と自信を与えることになるのだと。本書は谷川名人と同世代の方だけでなく、さまざまな年齢層の人にも有益な内容が綴られていると最後に明記しておきたい。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
発展と創造。,
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レビュー対象商品: 四十歳までに何を学び、どう生かすか (単行本)
普段将棋に触れることのない方からも、好意的な評を集めているようですが、当然というべきか、将棋を趣味とする自分にとっても、興味深く読むことができました。著者は文中で、将棋を指す意味を自分自身に問い掛けます。阪神大震災で被災した地元を残して将棋盤に向かい、その他一切合切の事象を省みず、ただただ将棋に打ち込むことになんの価値があるのか?と。 それは、将棋へのひたむきな情熱でもあるでしょうし、社会に影響を与える棋士でありたいという願いからくるものなのでしょう。そして、そのような思いが、『勝負への拘り』と、『最高の相手と(羽生義治において他ならないと明言しています)最高の将棋を創り、将棋の「本質」を発展させたい』という、一見相反するような2つの感情を同居させる原因なのでしょう。 他にも、日常における詰将棋の存在、それにまつわるエピソードなど、とても楽しめました。
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
我よりいにしえをなす,
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レビュー対象商品: 四十歳までに何を学び、どう生かすか (単行本)
タイトルに「四十歳までに」とあるが、年齢を問わず自分の生き方を見つめたい方にお薦めの本です。小生は谷川さんより5歳程年長ですがとても教えられることが多い本です。大仰に人生を語ろうというところは全くなく、将棋を通じて自分が歩いてきた足跡とこれから進もうとする方向について淡々と語られています。時系列に3つに分けるとすれば、史上最年少名人になってから羽生による追撃と七冠奪取、その後自ら竜王・名人を奪回した後他の羽生世代との死闘、そして現在、ということになりますが、その間の阪神大震災の被災、結婚と自ら親になったこと等、私生活の変化も織り交ぜ、「自我作古」という境地に達するまでを語っています。羽生さんに打ちのめされたことを出発にこの十年いまの境地に至った経緯について感動を持って知ることができます。 何をこの本で掴むかはそれぞれでしょうが、小生は若くして最高位に達した人が苦悩しながらさらに高い境地に達し生きる姿に感動するとともに励ましを受けました。 かつて小生は谷川さんにはある種嫌悪感を持っていました。恐らくそれは年が近いものの年少である彼が頂点に上り詰めることへの嫉妬と、彼の中性的かつやや爬虫類的な容貌に対する、生理的なものでした。しかし今は、将棋の棋風も含めて生き方に共感と尊敬の念を抱いています。いま転機にある羽生さんも今後一段高い新境地を開くでしょうが、ともにさらに発展してほしいと思います。
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