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四十八歳の抵抗 (新潮文庫)
 
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四十八歳の抵抗 (新潮文庫) [文庫]

石川 達三
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

五十五歳停年の時代に、退職が現実のこととして見えてきた保険会社次長の西村耕太郎。家庭を持ち、何不自由ない毎日を送っているが、心に潜む後悔と不安を拭えない。その心中を見透かすかのように島田課長にヌード撮影会に誘われる。日常への「抵抗」を試みた西村は、酒場で知り合った十九歳のユカリと熱海に出かけるが―。書名が流行語にまでなった日本的男性研究の原典。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

石川 達三
1905‐1985。秋田県横手町(現・横手市)生れ。早稲田大学英文科中退。1930(昭和5)年、移民船に便乗してブラジルに渡り半年後帰国、’35年移民の実態を描いた『蒼氓』で第1回芥川賞受賞。戦後は『風にそよぐ葦』や『人間の壁』など鋭い社会的問題意識をもった長編を続々発表、書名のいくつかは流行語ともなった。他に恋愛をテーマとした作品も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 413ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2008/02)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101015147
  • ISBN-13: 978-4101015149
  • 発売日: 2008/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 104,511位 (本のベストセラーを見る)
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By まる・ち トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 石川達三の作品を読むといつも、人生の先輩というか、神の視点から諭されているように感じてしまう。それが嫌いだったり、古くさい、説教臭いと感じる人も多いだろうが、個人的には一度は手に取ってみるべき作家だと思う。
 本作品では老年にさしかかった主人公が、今までの平凡な人生から一歩踏み出そうという葛藤が描かれている。会社でこそ次長の立場にある主人公も、家庭においては妻子には相手にされないという典型的なオヤジである。しかもいまさらのように若い娘との恋愛にワクワクする一方、娘の恋愛・結婚問題に過敏になる二面性に気づいてその矛盾とも暗闘している。
 全体にゲーテ「ファウスト」を案内役としているが、、いろいろな個性の人物が登場し、案内されるままに飲屋街を彷徨う辺りは、それが近場の温泉街であっても、幻想的な雰囲気すらする。
 逡巡と内省を繰り返し、外部にも翻弄されながら、最後の落としどころとしてはこの作家らしいと思える。そこがまたこの作家の限界として好き嫌いの分かれるところかもしれない。
 ところで本書には違和感というか不満がある。「四十八歳」と言う主人公の枯れ具合である。現在の同じ年齢ではこれほど枯れていないのではないかと思うからだ。それは時代がもたらした幼稚化なのだろうか。喜ぶべきなのか、憂うべきなのか、石川達三に聞いてみたいところだ。。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By XP
とってもリアルで何とも、いえない小説だ。
熱海温泉、ヌード撮影会など時代がかっているが、人間の方はそれほど進化していない部分もあるのかもしれない。

唯一分からないのが、メフィストフェレスに例えられている曽我法介。彼は一体何者であったのか。何故、西村耕太郎の秘密を知っていたのか。わざと謎解きをしていないのかもしれないが、中途半端な扱いである。
このレビューは参考になりましたか?
By
 娘の結婚を控えた知人に聞いたことがあります。自分自身、「できちゃった結婚」をしたのに、娘のそれは断固として許せない。今、許せない気持ちと寂しさでどうしようもない心境だと。
 勝手でしょ?自分だって同じことをしてきたのに、自分はいい、娘はだめだ…なんて。
 誰もがいくつもの顔を持っている。例えば男ならビジネスマンの顔。夫の顔。父の顔。男の顔。それぞれの顔に焦りがあり、矛盾がある。この「48歳の抵抗」では、そういう複雑な心の中が丹念にたどられています。でも、感情の起伏にまかせて書いているのではなく、むしろえっ?と思うくらい淡々とその心境がつづられています。だからかえって、自分の感情が移入しやすかった。こんな考え、勝手すぎると思いながらも、反面、わかるわかると納得しつつ完読しました。
 実は私、この本を手に取ったのは、題と同じ年齢だからです。いまだと、もう少し上の年代、「55歳の抵抗」って気がしますね。だってこんなに落ち着いてないもの、私。
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