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四十七人目の浪士 (新潮文庫)
 
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四十七人目の浪士 (新潮文庫) [文庫]

池宮 彰一郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「そちは何年何十年生き延びようと、四十七名の一人である」―。吉良上野介邸に討ち入った赤穂四十七士の中でただひとり、生き残ることを大石内蔵助に命じられた足軽・寺坂吉右衛門。ある時は遺族の相談役として東奔西走し、またある時は生命を賭して公儀へ自訴し…。複雑な思いを胸に、元禄義挙の生き証人として残りの人生を生きた男の17年間を描いた「もう一つの忠臣蔵」。

内容(「MARC」データベースより)

吉良邸討入四十七士の中で、ただ一人生き残ることを命じられた寺坂吉右衛門。一度死を決意した身に、苛酷な生が、そして幕府権力との新たな闘いの日々が始まる。死者たちと心結ばれた一人の男の熾烈な後半生を描く四篇。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 295ページ
  • 出版社: 新潮社 (1997/08)
  • ISBN-10: 4101408130
  • ISBN-13: 978-4101408132
  • 発売日: 1997/08
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 687,748位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 12月以外に読むべき「忠臣蔵もの」の秀作, 2001/12/18
レビュー対象商品: 四十七人目の浪士 (新潮文庫) (文庫)
いつ読んでも感動するが、深沈たる冬の夜にひもとけば、いっそう胸を打つ秀作。

価値観の激変が著しい昨今だが、今もって毎年12月になると赤穂事件関係の話題が世に現れる。だが、それも14日の吉良邸討入りまで。やがて日々の現実の中で忘れられ埋もれてゆく。この作品はまさに、その後の歳月に埋もれた「四十七人目の男」寺坂吉右衛門の、12月15日以後の長い半生を扱った連作である。「忠臣蔵」の呼称を産んだ浄瑠璃狂言「仮名手本忠臣蔵」以来、足軽以下の身分だった寺坂に焦点を当てることで事件の重層的意味、集団劇の奥行きを活写した先行作は少なくないが、本作のように大石内蔵助の器量、深謀を大いに称揚しつつも、決行以後その大石の厳命に従って生き永らえることがいかに悲惨で苛酷であるかを、様々な側面から描き尽くした作品は希有であろう。身分と意地の狭間に揺れる寺坂の煩悶は、赤穂事件に取材した虚構の設定を超えて、今を生き悩む現代の我々の姿に通ずる。名誉ある死は美しく、残余の生は痛ましい。だが、我々はその痛ましさを抱きつつ、孤独と憧憬の隘路を彷徨いながら生きていかなければならない。

12月に限らずいつでも、いつまでも読み継がれるに値する作品だ。こみあげる感情はいったん霜のように凍えさせられるが、読み進むうちにやがて熱い涙によって溶かされるだろう。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 おのれはひとり生き残るのじゃ。死んではならぬ・・, 2005/3/9
By 
yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 四十七人目の浪士 (新潮文庫) (文庫)
赤穂浪士による吉良邸討ち入りに足軽身分からひとり参加した寺坂吉右衛門は、討ち入りの帰路、大石蔵之助から、脱出することを命じられた・・・。ひとり生き証人として生き抜くことを命じられた吉右衛門のその後半生を描いた連作短編。打ち入り直後、1年後、3年後、16年後を描く計4編からなる。
士分ではなく足軽という一段下の身分であることから来る差別、途中、再仕官や個人的な幸せを掴む道も有り得たにも関わらず、ひたすら孤独に使命に殉じた男の生き様を、著者は硬筆な筆致で描いていく。その厳格な描き様はなんとももどかしく、愛想のなさを通り越し、もっと報いてやってもいいのではないかと感じたほど。
最終章、吉右衛門と同様、大石蔵之助から使命を与えられ討ち入りに加わらなかった男たちの存在が明らかになっていくシーンは感動的・・。
死んでなお影響を与え続けた大石蔵之助の深慮遠謀と、一方で孤独な使命に後半生を殉じた男の生き方が印象的・・。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 謎の浪士, 2010/1/23
レビュー対象商品: 四十七人目の浪士 (単行本)

寺坂吉右衛門は、吉良邸に討ち入りした四十七人中唯一生き残った浪士である。 討ち入りに加わったが、泉岳寺に入らず、ただ一人、隊を離れたという説をとる。その事情は、後の彼の生き様を見れば推測がつく。
すなわち、大石内蔵助に歴史の生き証人として生き延びることを命じられたのである。

筆者は、史実に点々とする資料をつなぐ形で、筆者なりの寺坂の半生を描いている。
それにしても謎の多い赤穂浪士事件である。
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