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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
漫画はアート,
By 獅子神@ちょいもてオヤジ (京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書) (新書)
日本の漫画の歴史は古い。平安時代の鳥獣戯画を始祖として代々描き継がれてきた絵巻物などの中にもフキダシの中にセリフが書かれていたり、人物の移動が時間経過とともに描かれていたりとすでに漫画の原型が出来上がっていた。本書では特にコママンガに絞って話を進めている。4コママンガは江戸時代からあった! コマ数こそ十何コマとか6コマとかいろいろあるが4コマの基礎はすでに江戸時代にほぼ出来つつあったと言う。草創期から現代までの4コママンガに焦点を当ててなぜ4コママンガが生まれて、そしてある時期のブームを経てどう変っていったかを日本のマンガ史として面白く読める。改めて日本はマンガ大国であるな〜。ということを認識できる。マンガはアートだ!! 巻末の人物略歴、セリフ集、年表は資料としても役に立つ。さすがは岩波! か。(笑)
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時代を映すユーモラスな鏡,
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レビュー対象商品: 四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書) (新書)
漫画研究の第一人者による四コマ漫画論。葛飾北斎の「北斎漫画」から、明治の西洋四コマの登場、大正期の「正チャンの冒険」(東京朝日)によって新聞に毎日連載される四コマが始まったこと、昭和前期の「のらくろ」などの人気漫画、戦後の「フクちゃん」(毎日)「サザエさん」(朝日)「轟先生」(読売)などの新聞漫画黄金時代、そして、「フジ三太郎」「サンワリくん」などのサラリーマンもの、昭和50年代以降の漫画雑誌の隆盛、吉田戦車の「不条理四コマ」、美水かがみの女子高校生もの「らき☆すた」は男の子にも人気なので「萌え四コマ」と呼ばれるなど、190年の歴史が概観される。何よりも漫画そのものの実物が掲載されているのが嬉しい。明治の漫画の強い批評性、風刺性に驚かされるが、四コマ漫画という表現形式は、読者が眼にする短い時間の中にちゃんと起承転結があり、短い科白が実に生き生きとしている。世相を鋭く写し取り、その時代によく使われた言葉の記録にもなっている。巻末には、現在消えつつある言葉が集められている。「どうも姉さんおはひにくさまァ(残念でした)」(大正4年、時事漫画)、「ウワー!! トテシャン(とても美人)」(昭和4年、東京パック)、「イーだ、オタンチン(間抜け)」(昭和22年、サザエさん)、「いよっ! 弁天様(いい女、「弁天」は美人の意)」(昭和39年、サザエさん)など、なるほど、言葉というものは少しづつ移り変るのだ。
5 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
四コマ漫画に見る世相,
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レビュー対象商品: 四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書) (新書)
北斎から「萌え」までを扱った、日本四コマ漫画史。日本において漫画文化が成立したのは、江戸時代であるという。それは、出版・言論の自由やユーモア感覚・健全な批判精神の醸成、商業主義の確立など、社会全体の成熟が前提であり、近代化の指標といってもよい。 また、四コマ漫画というスタイルは起承転結に即し、小気味よくメッセージを伝えることのできる、ある程度普遍性・一般性をもつものなのだろう。 本書は新聞から雑誌、「不条理」から「萌え」など、そのメディア・様相の変遷を余すところなく伝えてくれる。このメディアの精緻化・複雑化がよくわかる。それらは世相の変化を映す鏡である。
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