四人の高校時代の同級生のその後の二十年間の軌跡をたどりながら、四人の交差する現在を描いた作品です。それぞれ四人の嘘が連動するようにつながり、微妙な接点や因果が次々と明らかになっていきます。嘘なんて、しょっちゅうついているもの。その嘘の重み・意味を描き、しかし無理のない展開で一気に(僕は一時間くらいで)読み終えることができます。この辺は流石。
面白かったのは、
1.四人のキャラクターがくっきりと描かれている点。
2.1.を通じて女の人は十代から四十代までこんなことを考えながら、生きているんだということが割りに象徴的にクリアになったような気がする点(僕は男です)。
よく考えると、いくつか現実的な矛盾はあるし、最後も「想定内」の感はありますが、総じてよくできた作品だと思います。