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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
新聞記者ではなく,
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レビュー対象商品: 囚われのイラク―混迷の「戦後復興」 (単行本)
安田純平氏は新聞記者ではなく、ジャーナリストだ。地方紙では最高級といわれる新聞社にいながら、会社の論理にのまれることがない。報道という使命に生きることを決意し、退社していくくだりは、痛々しいほどさわやかだ。「パニックを冷静にすることがマスコミの仕事」という彼は冷徹なプロであると同時に、優しい常識人でもある。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
無知の罪,
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レビュー対象商品: 囚われのイラク―混迷の「戦後復興」 (単行本)
ジャーナリストとしての責任は、「伝えること」で果たす。その言葉の通り、ジャーナリストとしての気概に満ちた渾身の一冊だと想う。知ることには責任があると同時に、知らないことにも大いに責任があると想う。グローバル化した世界の中で、個人個人の生活は、食料輸入、環境問題、労働問題を通じ関連しあっていて、かつ政府の税金の使い方次第では、他の地域に暮らす人たちを知らず知らずのうちに死に追いやることもある。自らの責任を棚に上げて拉致された邦人5人を声高に非難してきた日本人とそのメディアに、本当の「自己責任」とは何か、を改めて考える機会を与えてくれる一冊だ。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
報道者の必要性,
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レビュー対象商品: 囚われのイラク―混迷の「戦後復興」 (単行本)
安田氏が体験してきた、「拘束体験」およびその前段から後日談までがまとめられた書である。前大統領時代の後の、米軍の駐留&拷問の状況という、難が続く中での、イラク人のたくましい生き様が描かれている。いわゆる「歴史」の大半が「勝者側から」のものが大半なのは、およそ避け難いのだが、それを少しでも正確にさせるのは、こうした「現地からの報道」であろう。こうした細かい記述を読むことを通して、我々は「総論としての判断」の前の、「各論での判断」を出していけるのだ。また、非常に考えさせられたのは、イラク現地における日本企業と、韓国企業らとの存在感の違いの記述である。日本企業がほとんど活動人員を残していないのに対して、韓国企業らは看板等も含め、多いに活躍しているということだ(但し、商品のブランドイメージでは、日本が最も高いそうだ)。先日にも、韓国人ビジネスマンの悲しい事件が起こってしまったが、いかなる暫定政府ができるにせよ、イラク国内が復興&成長への道をたどっていくには、商業活動の活性化が必須であろう。そうした活性化が現地に必要であることがわかっている中で、現地での活動には国毎の差が生じている。確かに悲しい事件が起こってしまっており、現地での活動には懸念も多いのだが、しかし外務省勧告に従うばかりによる、商機を逸することの懸念も、やはり感じてしまうのである。この本は、あくまで社会としての報道が多いのだが、その底流にある、日本経済・対イラクビジネスへの記述にも、エネルギーを裂いている。
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