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囁く影 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-8)
 
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囁く影 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-8) [文庫]

ジョン・ディクスン・カー , 斎藤 数衛
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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登録情報

  • 文庫: 339ページ
  • 出版社: 早川書房 (1981/06)
  • ISBN-10: 4150703582
  • ISBN-13: 978-4150703585
  • 発売日: 1981/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 457,167位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By stanly
 ムードでは私的にカーの作品中NО.1だと思います。数年前のパリ郊外で起きた殺人事件。だれもいないはずの古塔の頂上で男の刺殺死体が発見される。警察は自殺と断定したが、世間は吸血鬼が空高く舞い降りてきて、男を切り裂いたのだと噂した。
 そして今、件の事件を調査していた歴史学者の妹が恐怖のあまりに瀕死状態に陥った。何かが”囁く”呟きながら。しかもそこには数年前の事件、吸血鬼と呼ばれ、被害者の嫁となるはずだった女性がいた!

 簡単に言うとこういう話です。巨匠得意の不可能犯罪もあり、かつてない殺害方法を生み出していますが、仰天するようなトリックがあるかというと、悪くもありませんが解決にそういった目立つ点はありません。

 しかし、とにかく雰囲気はかつてないほどの高みに達しており、その点、珍しくカーのストーリーテラーとしての腕前を堪能できます。

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By spikework VINE™ メンバー
カーはタイトルの語感が気に入ると何度も使い回しをしたがる傾向があります
「囁く影」「引き潮の魔女」「ヴァンパイアの塔」といったところは
何度も作品のタイトルに使われています

で、これは「囁く影」の長篇
長らく重刷未定になっていてファンを嘆かせていましたが
現在は手に入れやすくなっています

吸血鬼伝説が蔓延る中、尖塔の上で殺人が

現場には犯人の人影はなく
被害者が昇った後、おりてきた者もいない
どうやったんでしょうね?

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By VINE™ メンバー
この作品で描かれるのは、2つの事件です。

1つ目の事件は、
1939年にパリ郊外にある<ヘンリー4世の塔>
と呼ばれる古い建物で起こります。
この塔の頂で、実業家のハワード・ブルックが
仕込み杖で刺されて死亡しているのが発見されます。
事件発生当時、塔には他には誰も登っていなかったことが
関係者の証言で分かり、自殺と判断されますが、
もちろんこれは殺人なわけで、
カーお得意の不可能犯罪の発生です。

2つ目の事件は、第1の事件から6年後。
イギリスの歴史学者マイルズ・ハモンドの邸宅で、
妹のマリオンが部屋で何者かに襲われ、瀕死の状態に。
彼女は、何かが「囁いた」と呟いていた・・・。

この2つの事件をつなぐ登場人物が、フェイ・シートン。
彼女は、第1の事件の際には、
ブルック家の秘書として在籍しており、
第2の事件の際には、
司書としてハモンド家に住み込んでいたのです。

物語は、このフェイ・シートンの
妖しき存在を軸に展開していきます
(本の表紙に描かれている女性は、
フェイ・シートンと思われる)。
彼女が事件とどう関係していたのかが、
不可能犯罪の謎とともに、
事件の解決を握る大きな鍵となっています。

第1の事件の不可能犯罪のトリックも、
第2の事件の「囁く」に関する謎も、
驚愕度からは小ぶりな感じでしたが、
妖しき女性のフェイ・シートンが
ほどよいアクセントになっていて、
なかなか楽しめる作品に仕上がっていると感じました。

また、カー作品の特徴である怪奇色は、
「吸血鬼伝説」が取り上げられていて、
その点も読みどころのひとつとなっています。
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