前回敗退した梶の迷宮勝負を踏まえた上で嘘喰いが雪井出と迷宮勝負します。
今回はアクションシーンが無くほぼ座ったままでゲームが展開して行くので一見地味ですが、
真意を隠したままお互いの腹の内を探り合い、スキあらば相手の運命すら奪おうという駆け引きがスリリングです。
通常のマンガでは伏線を貼ることは多いのですが、このマンガではさらにミスリードまで使われます。
例えば138ページ。「何という恐ろしい男だ」というセリフが雪井出にかかっている。そして「間違い無く嘘喰いは負けるぞ」と立会人のセリフ。
普通に読めば雪井出が何か仕込んでそれに気付いた立会人が、雪井出の策によって嘘喰いが負けるだろうという意味に捕らえてしまう。
でも実際は意図的に「恐ろしい男だ」「獲物」と読者を騙すよう曖昧に描かれていて、読み進めれば本当の意味がわかる。
実際には嘘食いが賭けた日付けの真意に気付いた立会人が、嘘喰いに対して「何という恐ろしい男だ」「信じられない事を考える」、獲物(雪井出)は気付いていない。だから嘘食いは「(わざと)負けるぞ」という意味なのでしょう。
おそらく最初に「迷宮」という言葉が出て来た時から周到にプロットやストーリーが練られていたのでしょう。