雑な文章と揶揄され、果てにはこんな下手な文章でよくデビューできたな、とまで言われた文章もここまで来ると違ったものに見えてくる。
斬新な狂気の表現とでも言おうか。中盤は真に受けて読んでしまうと精神衛生に良くない。
人ならば誰しもが持つ死へのベクトルを引き出すような魔性を放っております(それは言い過ぎか)
ただそこで終わらず、死というものを突きつけて、それを生に昇華させる過程は見事。
やはり作者には構成の技術というか天性のセンスを感じます。
そして結論はきれいごとのような感じは否めませんが、狂気の中盤(笑)の効果でメッセージの切実さが感じられます。
そういう青臭い部分も含めて胸に突き刺さりました。
最後に
幸福、モラル、そして生と死へとテーマはシフトしてきたわけですが、このシリーズにおいて生と死以上のテーマがあるのでしょうか?
そういう意味も込めて次回作に期待しております。