こちらの作品は唐沢寿明小雪出演で京極夏彦原作。
加えて蜷川幸雄監督。それだけで少し雰囲気だけ想像。
おまけにモチーフは四谷怪談。
原作つきの実写に関して、原作を読んでいて良いことと悪いこと両方ある。
先に映画を見てしまうとその役者のイメージや演技が浮かんでしまって
文章から引き出される想像力を邪魔されるし
原作から読むと、演者や演出者に自分の感じたイメージを押し付けたくなって
それとかけ離れていると批判したくなるものだと思う。
とくに京極夏彦の作品はファンも多く、
その表現から得る自分のイメージを大切にしている人が多い。
今回私は原作を読まずにこの映画を見ることになったので
唐沢寿明その人の抑えた演技。小雪に怖いくらいの美しさ。
蜷川幸雄演出故の微妙なスプラッタ具合。
それぞれに翻弄されました。
川での再会と別れのシーンから先、伊右衛門が正気を失っている様は
言葉で説明せずとも十分伝わってきたし。
ラストシーンの伊右衛門はその瞬間までずっと
いとおしく岩を抱きしめていて、幸せだったんだろうなと思うと涙が。
少々表現がスプラッタなので、苦手な人は注意してください。
文章で読むのと映像で見るのとまた違いますから。
私はこの映画好きです。
原作もこれから読んでみてそれはそれで楽しみます。