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彼女は、それらが「個別の」嗜癖であることを強調し、そこから結果的に生じるドラマである嗜癖的人間関係とは区別することを主張する。この視点は、「回復」を視野に入れようとする時、きわめて重要である。なぜなら、プロセス嗜癖とは家族や学校、政治システムや社会全体に統合された働きであり、個人の中に生じている嗜癖とは、放置しておけばどんどん悪化し、その人を蝕んでゆく病、単なるドラマではなく、恐ろしい現実だからだ。つまり、その人の仕事や家庭、人間関係に何の問題も見られないからといって、健全であるとは限らない。嗜癖は社会に統合されており、適応も病の一部かも知れない。だからこそ、自分の中にある病と共にあり、それを感じ、名前を付けることは回復への具体的な手掛かりとなるのだ。ただし、それは「テクニック」ではありえない、と彼女は言う。
実際、彼女の近著 "Living In Process" でも“魔法の杖”は示されてはいない。だが、本書でもいわゆる「12 ステップ」を下敷きにして回復のプロセスが語られているように、創造的なコミュニティ、サポート グループの組織化にこそ、現実的な枠組みの萌芽を見ることができるのかもしれない。嗜癖者のひとりとして、私は複雑な気持ちを隠せないが。
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