あおきえい監督・『喰霊-零-』・1巻。
今でも思い出す、あの1話を。
「へぇ〜、除霊アクションモノか・・・あ、でもけっこうきれいな戦闘シーンだ・・・なるほど霊獣を地下水路におびき出すわけね・・・任務完了で皆嬉しそう・・・・・・へ?・・・・あれ・・・あれ・・・?・・まさか・・」
以上、こんな感じ(↑)のファーストインプレッションでした。
この作品はおもしろい。
簡単に紹介すると「悪霊を根絶する組織のお話」なのだが、この作品は一味ちがう。第1話で救いのないラストを見せたがこれは主人公がいったい誰なのかをあやふやにし、第2話でもラストに「私を姉と呼ぶな!!」と叫び、いったいどゆこと!?と思わせ、終了する。時系列の最後をワザと最初に持ってくる手法は、「なぜこんな(悲惨な)ことになったのか?」という気持ちを見てる側に抱かせ、次の第3話から最終話にかけて本来の主人公である少女2人の物語りが俄然、魅力的に輝くのだ。だからこそ1、2話はとても意味のあるエピソードで、むしろこの時系列逆転のシリーズ構成をひっくるめて『喰霊-零-』という作品の魅力だと私は思います。もちろん映像のどことなく漂う静謐な雰囲気、こだわりが見えるカット割り、戦闘のリアリティ、チェックリスト風スタッフロール(←個人的にスキ)などいろんな所でスタッフのマジさが伝わってくる作品でもあります。
初見の人には1、2話に驚くでしょう。
だけど3話を見れば「ああ、こういう風に展開していくのね」と構成の仕組みが理解できると思います。だから欲を言えば3話収録にしてほしかったぜ(笑)。特典映像でロケハン取材では監督、高山カツヒコなどのスタッフが現地で綿密に写真を撮ったりする姿が増々この作品にかける本気を感じさせてくれました。スチールブックには実在施設、キャラクター紹介、それと原作者のコメントマンガも載っております。
とにかく久々に夢中にさせられる作品でした!