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喪失の国、日本―インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」 (文春文庫)
 
 

喪失の国、日本―インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」 (文春文庫) [文庫]

M.K.シャルマ , 山田 和
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)

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   1992年4月から1994年1月まで、日本に市場調査のために滞在したインド人研究員の日本滞在記である。

   37歳で初めて取得したパスポートとともに、「礼節を重んじるクシャトリヤ(武士)の国・日本」にやってきた著者は、「一切がシステマティック」に整備されている現代日本に面くらい、「正直いって私は恐れた。トイレ1つにもさまざまな操作知識が要求される。日本はインドのように、石器時代の名残をどこにも残していない」と驚きを連発する。物価水準、宗教観、恋愛・結婚観の相違から、インドと日本のカレーの違い、食べ方の違いまで、コミカルで興味深い分析がなされていく。また、当時の日本の世相や流行が、リアルに描かれている点もおもしろい。まだバブル経済の余波で、企業の事業多角化、大小のテーマパークの建設ラッシュ、連夜のハシゴ酒による接待で契約を取りつける日本式ビジネスなどが健在で、女性が都合よく利用するボーイフレンドをアッシー(足)君、メッシー(飯)君などと呼んでいた時代である。

   著者の指摘は、表層的な見聞にとどまらない。長い年月をかけて高度な「木の文化」を育んできた日本で、コンクリートジャングルが急速に広がっていることへの違和感、消費の拡大のために若者の興味を優先し、「売る側にはどんどん金が入ってくるが、買う側の精神はしだいに蝕まれていく」過剰な消費社会への警鐘、日本人の欧米崇拝・アジア蔑視の傾向など、辛辣な警告が盛り込まれ、読後にずっしりと重みを残す。著者が指摘する日本や日本人が喪失しつつあるものの多くは、21世紀を迎え、より深刻化しているように思える。(加藤亜沙) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

インドの寂れた本屋で出会った「日本体験記」
インド人エリートビジネスマンが日本での赴任経験を語った体験記。90年代に日本が喪ったものを、鋭い観察力で描いた出色の日本人論

登録情報

  • 文庫: 387ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/01)
  • ISBN-10: 4167651386
  • ISBN-13: 978-4167651381
  • 発売日: 2004/01
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 236,945位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tmt08
形式:文庫
最初は非常に興味深く読めるのですが、読み進んでいくうちに、当書は体験記の形を借りた、訳者の創作ではないかと、疑いたくなってきます。
それぞれのエピソードから導きだされるのは、日本人にはとても馴染み深い(はっきり言えば陳腐な)比較論の羅列であり、初めて日本に来たインドの方が本当に「大多数の日本人と同じ視点で」日本とインドの違いを感じていたなら、驚異です。それはそれで大きな意味があると思います。
もし訳者の創作であるなら、それを明らかにせず自論を述べるのは、読者と(訳者が愛していると思われる)インドに対する背信だと思います。
テーマはともかく軽い読み物を求めているならどうぞ。
私は読むのが苦痛でした。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
秀逸の一言 2001/12/27
By フー
形式:単行本
インドへの興味というより、日本への視点に興味を感じて買った。でもインドに関する記述も興味深かった。造本といい紙のタッチといい、こまやかな気配りが感じられる。著者と訳者が同一人物であろうとなかろうと、どっちでもいい気にさせられるほど秀逸な一冊。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 浪速のスライサー トップ500レビュアー
形式:文庫
自信はないですが、これはインド人が書いた本では無いと思う。もしかしたらインド人の
書いた本を日本人が大幅に脚色している可能性はありますが。。。

何が、とかどこが、と言われても困りますが、これが外国人の著作であるという事に
違和感を覚える人は多いと思います。
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最近のカスタマーレビュー
そのままの翻訳ではない
ここのレビュー内容は全く見ず、偶然面白そうなので購入しました。
まったく同じ意見があったので、少しびっくりしたのですが・・・... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: crimsonlake
見抜かれた
よくも短期間の滞在で、ここまで我々の本質を見ぬいたもんだ。脱帽。中には、自分でも気が付いていなかった本質を教えてくれたところもある。著者シャルマさんは、彼我の違い... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 適量子
100%捏造だと思います。
私自身、インドに旅行には何度も行っており
大学ではインド哲学のコースを取ったこともあり... 続きを読む
投稿日: 2010/1/18 投稿者: ACURA
全く異質の文明・人々との生活 でも同じ人間
好きなクラシック曲は何?、とインドの町の方々に聞いても
インド古典曲の名しか言いません。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/26 投稿者: 梅雨晴れ
ユニークな日本評
非常に興味深く、楽しく読める本でした。
この本が良い本だと感じた要因は下記の通りです。... 続きを読む
投稿日: 2007/10/5 投稿者: khrung phra
日本人として誇れる面、恥ずかしい面
いろいろ考えさせられる1冊。

たった1年8ヶ月の日本生活でよくぞここまで日本のことを理解できたものだと感心する。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/3 投稿者: ケロロ
日本社会を見直す良書
インド人エリートビジネスマンが日本での赴任経験を語った体験記。... 続きを読む
投稿日: 2006/12/28 投稿者: かさこ
9億5千万分の1の出会いらしい
著者と訳者の劇的な出会い。訳者は取材のためインドを訪れていた際、寂れた本屋で「日本の思い出」と題された本を見つけ手にする。そしてジャイサルメールという街で、昔日本... 続きを読む
投稿日: 2004/11/27 投稿者: Secondopinion
信じがたいが面白い
この本は1992年頃の日本に駐在していたインド人が原書を書き、それを入手した日本人の作家 兼... 続きを読む
投稿日: 2004/7/22 投稿者: かっしーな
「おはなし」として面白い体験記
宗教と生活が密接に結びついたインド人ならではの、日本の生活や文化で、おそらくはわたしたちが思いもしない部分で著者が感じるタブーの意外性や根深さ具合がわかりやすい表... 続きを読む
投稿日: 2004/5/29 投稿者: Mmc
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