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喜知次 (講談社文庫)
 
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喜知次 (講談社文庫) [文庫]

乙川 優三郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

財政難に揺れる東北地方の小藩で、祐筆頭の伜が権力抗争の暗部を見つめながら藩政改革を目指し、自立するまでを描く。
友人の父が暗殺された!抗争渦巻く東北の小藩の若者は理想を信じて改革をめざした。

時代小説大賞受賞第1作
「藤沢周平氏を想起させる」と絶賛された受賞作『霧の橋』に続く感涙の物語。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

裕福な武家の嫡男・小太郎に愛らしい義妹ができた。一見、平穏な日々だったが、藩内には権力を巡る派閥闘争の暗雲が渦巻き、幼なじみの父親が暗殺されてしまう。少年ながらも武士として藩政改革に目覚めた小太郎の成長に、友が心に秘める敵討ちと義妹へのほのかな恋心を絡めて、清冽に描く傑作時代小説。

登録情報

  • 文庫: 432ページ
  • 出版社: 講談社 (2001/3/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062730774
  • ISBN-13: 978-4062730778
  • 発売日: 2001/3/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 263,142位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By p-2
形式:文庫
田舎の小藩の中であっても、社会に身分があり、武士の中にも細かい身分があり、という江戸時代のお話です。大きくない藩であるのに派閥争いが発生し、暗殺が続く、犯人はわからない、両派閥は駆け引きをくりひろげる・・・。まだ元服前だった主人公やその親友は、否応なくその争いに巻き込まれ、「政治」と「人命」、あるいは「身分」といった問題に悩み続ける・・・というストーリーです。主人公は改革に向かって大きな志を持ち地道な努力を続けますが、厳しい現実や、大きな政治の流れに翻弄されます。また最後には衝撃の「どんでん返し」があります。この伏線には気がつきませんでした。わたしが鈍すぎるのかな。著者は、なかなか泣かせてくれます。ほのかな「救い」もあります。時代物の中でも「無名青春群像」といえましょうか、新しいジャンルだと思います。面白かったです。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
彼の代表作。 2004/2/17
形式:文庫
これは、何年経ってもこの人の代表作となるんでしょう。味わい深い文章、人間に対する温かい目。山本周五郎の後を継ぐ作家としては藤沢周平となるのかな、でも、その切なさという点で、少し違うかなと感じていた僕は、乙川優三郎なら、周五郎の名をかぶせても良い気がしました。この人の持ち味は、何よりその人間に対する暖かさに満ちた文章でしょう。それも、一遍の小説の中のたった一行が強烈に心に染みる、そんな一文の書ける作家を、僕は今、知りません。この作家ほど見事な一文を書ける人は。作者の持ち味は短中編の作品で最も活かされるように思います。長いものを書くと、どうも劇的な展開に振り回されて、あざとさが残ってしまう感じがします。この作品にも、ややその嫌いはあります。ですが、物語後半の展開、「え?何でだよ。・・・いくら人生とは思うようにならないとは言っても、・・・そんな、・・・」と、登場人物に成り代わって、思わず呆然としてしまいました。そんな力のある物語に、僕は久しぶりに会いました。「さぶ」以来かもしれません。食事する間も惜しんで読みました。だから薦めます。この作家はいいです。こんなに心に響く美しい文を書ける作家はそういるものではありません。読んで下さい。そして、次は是非、「屋烏」か「椿山」へ。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kobat57
形式:文庫|Amazonが確認した購入
冒頭の小菊から、絵画的な美しいシーンが続きます。
また喜知次ことヒロイン・花哉が小太郎に笹舟を渡すシーンなど、いいなあと思わせる場面がいろいろ。
そうした美しさと同時に、猪平の父親がなぜ殺されたか、犯人は誰か、といった謎解きの要素が加わり、飽きさせません。
冒頭の菊を茄子畑に置き換えると、三人の親友、小太郎らの修行する秘剣、小太郎が郡方を志すなど藤沢周平の蝉しぐれや風の果てを思わせる要素があり、ついに犯人が追い詰めるところまでは本当にすばらしいです。
ところが、その後なぜその場に猪平が唐突に現れることができたのか、彼が重要な証人でもある犯人を切ってしまったため裏にあった陰謀の全容がいまひとつ解明されないこと、犯人がなぜ道場で見つからなかったか、3人の中で一番の遣い手であった台助に手傷を負わせた犯人の剣法が猪平のそれに似ていたのはなぜか、などよくわからない点がいろいろ出てきます。
その後、青年時代を過ぎた主人公らの運命が駆け足で語られるのですが、極めつけは、ヒロインが主人公を頑なに拒み学問の道を選んだことがどうやら一つの勘違いが原因だったらしいというのは、はっきり言ってがっかりしました。
この結末は多くの人が絶賛しているようですが、私にはとても納得できない虚しい読後感でした。
主人公の態度にしても、はっきり心の内を打ち明けておけば、誤解していたことが判明したやもしれず、それを武士としてとか男としてなどと母親任せにしていたのは優柔不断にしか見えません。
また、そんな大事な人の苦境を知りながら忙しさを理由に為替一つ送れないというのも、藩の重職を勤めるほどの上士としておかしいです。
この作家は、私にとって途中まで非常に面白いのですが、結末においてそりゃないでしょ、という虚しさや中途半端な終わり方をさせるものが多く、この作品も例外ではありませんでした。
面白く読めはしますが、蝉しぐれのすばらしさには遠く及びません。
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ほんとかな?
皆さん、絶賛の作品ですが、気になった点を書きます。... 続きを読む
投稿日: 2009/3/9 投稿者: okuno40
泣けました!
... 続きを読む
投稿日: 2008/7/1 投稿者: t-grandma
人間の心は、時代に関係ない。
弥平次と花哉の関係を通してわが心を知る。すなわち相手を知ることでわが身の生き方を振り返る。そんなところは、いつの時代でも変わらないであろう。最後の場面で、「これし... 続きを読む
投稿日: 2008/4/20 投稿者: 北の雪
最後の章に感動
義理の妹として引き取られた花哉が魚の喜知次(キンキ)に似ていたので、喜知次とあだ名をつけた主人公小太郎、その友人の台助と猪平の4人の成長を描いた物語です。それぞれ... 続きを読む
投稿日: 2008/2/20 投稿者: frontback
名作
読み進むほどに話の展開が速くなり、また項の立て方も巧みで、読むのをやめられなくなる。
作者の技量の高さが伺える作品。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/29 投稿者: はちぞう
東北小藩の武家社会
... 続きを読む
投稿日: 2006/12/28 投稿者: くわもちじんぺい
読んで損はありません!
巻末の解説文で知ったが、著者は山本周五郎が好きだそうだ。「さぶ」へのオマージュと考えられないこともない。喜知次=花哉であるが、主人公は花哉の兄、弥平次(小太郎)と... 続きを読む
投稿日: 2004/2/28 投稿者: 枯山水
かけがえのない人
小太郎が中心となって話は進んでいるが、主役は喜知次。喜知次って一体どんな男かと思ったら、違うんだよねぇ(笑)。それでも喜知次を通し素直になっていく小太郎、感性が穏... 続きを読む
投稿日: 2003/12/16 投稿者: じゅんじ
読後感がいいですね。
歴史小説というより、純文学系ではないのでしょうか? 通勤電車の中よりも、小春日和の日に縁側で、ゆっくりと読むという感じの小説です。... 続きを読む
投稿日: 2001/4/6 投稿者: us amazonからのファン
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