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善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫)
 
 

善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

フリードリヒ ニーチェ , Friedrich Nietzsche , 中山 元
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

考える自我から出発したデカルトに始まり、カント、シェリング、ヘーゲル、ショーペンハウアーにいたる西洋の近代哲学。本書はその遺産の上に立ちながらも、哲学そのものがキリスト教の伝統にいかに制約されているか、独断論に終始しているかを示し、新しい哲学の営みの道を拓く試みである。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ニーチェ,フリードリヒ
1844‐1900。ドイツの哲学者。プロイセンで、プロテスタントの牧師の家に生まれる。ボン大学神学部に入学するが、古典文献学研究に転向。25歳の若さでバーゼル大学から招聘され、翌年正教授に。ヴァーグナーに心酔し処女作『悲劇の誕生』を刊行したが、その後決裂。西洋哲学の伝統とキリスト教道徳、近代文明を激烈に批判、近代哲学の克服から現代哲学への扉を開いた。晩年は精神錯乱に陥り1900年、55歳で死去

中山 元
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 529ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/4/9)
  • ISBN-10: 4334751806
  • ISBN-13: 978-4334751807
  • 発売日: 2009/4/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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71 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:文庫
「真理が女であると考えてみては――、どうだろう?」という有名な書き出しで知られる本書は、ニーチェの主著といってもよいだろう。『ツァラトゥストラ』のように詩的に舞い上がることなく、『道徳の系譜学』のような論文様式でもなく、いかにもニーチェらしい鋭いアフォリズム形式で書かれており、どこを読んでもその卓抜な表現に唸らされる。内容的にも、キリスト教道徳、西洋形而上学、西洋近代への批判、通俗的なものと高貴なもの、学問批判、ワーグナー論、女性論、力への意志、超人思想など、ニーチェ哲学の諸要素がバランスよく盛り込まれている。本書を通読すると、ニーチェは20世紀のデリダ等に連なるポストモダン思想家であることがよく分かる。中山氏の新訳は明晰で切れがよく、一読して意味の核心がすっと胸に落ちる。例えば、新約聖書があまり出来のよくないギリシア語で書かれていることを皮肉った§121を、既訳と比べてみよう。「げに意味深いかな――。神が著作家たらんとしたとき、まずギリシア語を学び、しかも平人以上によくは学ばなかった」(竹山道雄訳、新潮文庫)。「神が著作家になろうとしたとき、ギリシア語を学び、――しかも普通より以上によく学ばなければならなかったことは、何とも妙味のあることだ」(木場深定訳、岩波文庫)。「神が物書きになろうとしたとき、ギリシア語を学んだということは味のあることだ。――しかもあまりよく出来なかったということも」(本訳)
このレビューは参考になりましたか?
41 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By raywayne トップ500レビュアー
形式:文庫
もともと“ツァラトゥストラ”の解説書として書かれたというだけあって、この本は分かりやすいです。 なんといっても読むべきは第二、第三章で、ニーチェ思想の入り口として、最低限必要な事はここに書いてあると思います。 第四章では彼の残した見事なアフォリズムを楽しめます。 有名な“怪物と闘う者は、そのため己自身も怪物にならぬよう気をつけるがよい”もここにあります。 

しかしながら第五章以降は、果たして読む必要があるのかどうか私にはなんとも言えません。 ニーチェという人はとにかく戦闘的な人で、戦う相手がキリスト教だとかそれに付随する道徳だとかという、強大かつ明確なものである場合、彼の論旨は冴えに冴え、まさに尋常ならざる論理の一斉射撃が発動しますが、“ドイツ人というものは”“イギリス人というものは”“学者というものは”はたまた“女というものは”と、不特定多数を十把一からげにして罵詈雑言を浴びせるとき、読んでいる方としてはなんともやりきれない反発心が胸にわいてくるのを抑えることが出来ません。 一言で言えば“天上天下唯我独尊さん、じゃあ、あんた自分はどうなんだよ!”ということです。 この本の第五章以降はまさにそのような文章が多いのです。 ある意味、こういう文章によって誤解され、彼の本質を理解しない勘違い野郎たち(ナチスとか)に利用される宿命を負ってしまったのではないでしょうか。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「善悪の彼岸」という題名。
善悪、それ自体は偽の問題なのだ。
これが善だ、これが悪だと価値判断されたものを人は受け取るがその評価自体は本当の問題から目を逸らすことでしかない。
近代は従来、宗教が支えてきた、来世で報われるから己の欲望を殺して、善いことをしなさいという価値基準で人を操ったが、
それはその時代の宗教と結託した為政者の都合に過ぎなかったが、
宗教が彼岸がなくなった後も、来世の代わりにこの世の福利や民主主義や理想社会の建設という口実で、
人を操りナチズムやスターリニズムにの様々な虐殺やそこまでいかなくても、日夜システムの下、隷属を強い、 近代的知やテクノロジーの元に支配し抑圧する。
かつての宗教の生み出した善悪=禁欲主義理想を延命し支配を継承し、価値基準で人を縛り操るために。
そう。善悪それ自体は問題じゃなく、その裏での支配のために近代的な哲学思想は日々貢献している。
そのからくりを暴くこと。
ニーチェの著作は目的に絞るとどれも同じだが、その中でもこの善悪の彼岸の啖呵は面白いし、圧倒的だろう。
あらゆる思潮、日々学習させられている、あるいはあなたが喜んで読んでいる思想の裏側を暴いてくれます。
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最近のカスタマーレビュー
どちらも良くない
岩波文庫版。
文章が重くてとにかく読み辛い。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: うさぎの穴
何が言いたいのかわからなかった
読む分としては段落ごとに分けてあるので、
少しづつ読むことが出来ます。
ただ古いせいか、漢字が古かったり... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 覚羅勝海
何度か読み直す必要のある本のようです
この言葉にシビレました。この本に載っていたんですね。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: にゃんたこす
久しぶりに読みました
読書会のための購入しました。久しぶりの読みました。訳がいいですね。
投稿日: 12か月前 投稿者: やっちょこ
この翻訳の読みやすさは編集者が作ったもの?
光文社文庫版『善悪の彼岸』を本屋で立ち読みすると、あまりに読みやすいのでその理由を知るために購入して、その一部分を原文のドイツ語と比べてみた。すると不思議なことが... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: hgonzaemon
道徳批判の本
ニーチェ自身曰く、ニーチェの全ての作品のうち、「最初に読むべき作品」。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 蛇山 次郎
日本語として読める『善悪の彼岸』
『善悪の彼岸』の訳は、各社からいくつか出ていますが、
岩波文庫版、ちくま文庫版と比較すると、
この光文社古典新訳文庫版の訳は、... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: koreyas
「真理」という言葉を「女」に置き換えて見たら......
本書の"まえがき"でニーチェは面白い喩えを出している。「真理」という言葉を「女」に置き換えて見よ、と言うのである。「女を知る事は可能なのか... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: 紫陽花
ニーチェと、あの人
 以下のような文章は、興味深く読んだ。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/24 投稿者: 燈台守の卵
きれいごとよ、去れ
18世紀にはびこり始めた大衆と、その大衆のための道徳に異を唱えた作者の思想は、専ら強い者のためにある。したがって現代民主主義的考え方に浸ってしまっている我々の認知... 続きを読む
投稿日: 2007/2/15 投稿者: けんたま
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