香港カーブを飛行中の機内から見える風景と地上の位置をマッピングしたページ(閘口3)や飛行機の機種名に因んで命名された空港周辺の道路を紹介したページ(閘口2-5)は楽しいし、ターミナルビル内部の写真が多数掲載されているのもうれしい(あ〜、懐かしいオレンジ色のチェックイン・カウンター!)。
しかし、著者自身もエピローグで触れているように、空港周辺で撮影された飛行機の写真の多くは、残念ながらあまりレベルの高いものとは言い難い。
また、類書でも必ずページが割かれている、啓徳空港に乗り入れていた航空会社を紹介するページ(閘口2-3)などは、本当に必要だったのだろうか?この手の写真よりも、啓徳ならではの「翼に洗濯物を引っ掛けるようにして」着陸する飛行機の写真を、より多く掲載した方がよかったのでは?そういった視点からだと、啓徳空港をテーマにした個人のウェブサイトの方が見応えのあるものがあるくらい。
啓徳機場を知っている人が昔を懐かしむことはできるが、啓徳機場を知らない人にその魅力を伝えられる内容には至っていない。
さらに、印刷の質、サイズ、ページ数なども考えると、1,785円(税込)という価格は割高に感じられる。
過去に発行された「啓徳モノ」から、もう一歩抜き出て欲しかった。